『プライドが高くて迷惑な人』の読書感想 – 関わると面倒な人はココで見抜く!

プライドが高くて迷惑な人 (PHP新書)

「俺は他の連中とは違うんだ!」という痛い人の心理とは。

片田珠美著『プライドが高くて迷惑な人』(PHP新書)の読書感想です。

この本について

他人を攻撃せずにはいられない人』で有名な精神科医、片田珠美先生の本。

プライドが高い人を分類、その対処をまとめた内容で、周りにいがちな「俺・俺・俺」系の人の特徴や「お前は俺の言うことを聞いて当然だ!」タイプの実害をまき散らす人々の心理について詳しく理解できます。

この本を読むことで、彼らと関わって面倒に巻き込まれないための対処法や距離の取り方など、実用的な対人知識が勉強できます。

以下、本書の読書メモです。

プライドがあるのは良し悪し(P6)

プライドを持つことは生きる上で大切だが、プライドが自分の首をしめることもある。

高すぎるプライドのせいで、自分の非を認めず、他人に迷惑をかける人、「俺すげえ!」系のナルシストなど、彼らは知らずにプライドで人に迷惑をかけている。

傲慢に見える人の真実(P33)

偉そうな人=本当は自信のない人

人にやたらと傲慢に振る舞ったり、自分のことをわざわざ自慢する人は、自分に自信がなく劣等感が強い。

理想の自分と現実の自分、その差が大きいので、わざわざ人に「俺はすごいんだ!」とPRしなければ、自分の脆いプライドを保つことができない。

やたらと自分の話や自慢をしてくる人間、他人下げ自分上げをする人を見た時は、彼らの隠された劣等感を察してあげればいい。

プライドの高い上司7パターン(P42)

プライドが高く厄介な上司の7つの特徴。

1・残業強制。「俺のために部下が働くのは当然だ!」と勘違いしている。

2・気分屋。人を自分の鬱憤を晴らすための道具だと思っている。

3・手柄横取り。俺のものは俺のもの、あいつのものも俺のもの。人は利用するためにあると思っている。

4・賞賛要求。根本に劣等感があるため、人から常に評価され、認められたいと思っている。

5・ドタキャン。自分の都合で世の中が動くのが当然だと思っている。

6・早退遅刻。自分のペースが全て。「俺はいいがあいつはダメ」、自分自分の人。

7・メールで叱責。自分では動かないが、安全なところからネチネチ嫌味。陰湿なメンタル病んでる系。

成功するセールスマンの心の中(P50)

成功するセールスマンは、自分の自信があり、売上を伸ばすためなら、どんな手段もいとわないタイプ。他人からの拒絶も関係なく、成果を出すためなら、人を騙しても良心も傷まない。

その根本には、「俺は特別だ!」というような特権意識がある。だからこそ、ゴリ押しでセールスしてもセールスされる人の気持ちは理解しないし、自分が全てなので、心が痛むこともない。

自分が一番で、客は金づる。そんな風に疑問なく思える人はセールスで成功できる。

プライドの高さは弱さの裏返し(P61)

プライドが高い人は、自分の力を誇示したり、「俺はここがすごいんだ!」と常々PRする。

本当に能力がある人はそれでいいが、問題なのは、プライドが高いのに能力がないタイプ。コネなどで偉い地位についており、かつ能力がないくせにプライドだけは高いタイプは特にやっかい。

彼らは自信がないため、やたらと自分をPRしたがるが、その行為は劣等感を隠すための鎧にすぎない。そのしわ寄せが部下に行き、だんだんとプライドが高い人の振る舞いに迷惑を被る被害者が増えていく。

プライドが高くて迷惑な人の3タイプ(P85)

プライドが高い困ったちゃんの3タイプ。

1・自慢賞賛タイプ

→自分の優位を確保しないと気が済まないタイプ。本質的には脆くチキンなので、自分が安全で安心できる場所にいたいタイプ。

2・特権意識タイプ

→自分が特別な人間であると勘違いしている痛いタイプ。常に特別待遇を要求し、それが満たされないと怒りだしてしまう。

3・操作支配タイプ

→他人を操作することで自分の影響力を行使しようとするタイプ。プライドが高い人のなかでは一番実害をまき散らすタイプで、会社の中では、部下を操作し、人の意見を常に否定、反論を許さない。

親の我が子甘やかしい養育がプライド高すぎ人間を作る(P97)

現代は、「お前はダメだ!」式の教育が否定され、「子どもの個性を尊重」した受容教育が人気。それによって、子どもが幼児的万能感を持ち続け、自分は何をしても許されるという勘違いを持ち続けている。

子どもは、成長するにつれ、自分は何をしても許される存在ではないということを学ぶはずだが、偏った養育により、子どもが万能感を持ちやすくなっている。

プライドの高い人は褒め戦略が有効(P127)

プライドが高く人に迷惑をかけている人間とはまともに接するとダメ。彼らは正常な現状認識力を持っていないので、普通の人と接するようにしては、こちらがダメになってしまう。

そこで、彼らが賞賛を求めるという習性を利用し、彼らと接するときは、適当におだてておけばいい。こうすることで、自分への被害を予防できる可能性が上がる。

ただし、それなりに根拠があることを褒めておくこと。相手を褒めつつ、調子づかせないようにする工夫があればOK。

プライドが高い人を批判するときの注意点(P133)

プライドが高い人は、「俺はすごい、正しい!」という認識がある。なので、彼らは批判されると逆ギレし、正しい批判をしても、それが素直に受け入れられる可能性は低い。

そこで、プライドが高い人を批判するときは、「人格攻撃」と受け取られないような工夫が必要。批判をピンポイントに、「こういう行動が問題を生んでいる」というよう、行動に焦点を当て、批判をする。

限界設定の重要性(P146)

プライドの高い人に特権意識を持たせてはいけない。一度調子に乗らせたら、問題は厄介になる。そのため、「ここまでは良い、ここからはダメ」という明確な線を引いておくことが大切。

プライドが高い人に恩を与えてはいけない(P156)

人は持ちつ持たれつつ、ギブ&テイクなど一般的な人付き合いの法則を、プライドの高い人に当てはめてはいけない。

プライドが高い人は自己中で、人からの親切を当然に感じ、お礼をしようなどとは考えない。彼らとの関係は、イーブンで対等な関係は期待できないことを知っておいた方がいい。

プライドの高い「痛い人」にならないために(P193)

自我は誇大化する。プライドが高い痛い人、迷惑をかける人にならないため、自分の現実的な姿を客観的に確認する。

周囲の評判、周りからどんなふうに見られているか、そこを確認して、頭に入れておけば、自我の誇大化を防ぎ、痛い人にならずに済む。

感想など

人生で難しいのが人間関係。学校や職場、人の集まるところ、必ず人のトラブルは発生します。

その原因が、「俺俺俺」の人や、「俺はすごいんだぞ!」系のプライド高い系の人。彼らが何人か混ざれば、集団の空気が悪くなり、場がギスギスしてきます。

ではそんなプライドが高くて面倒な人をどう対処すればいいのか?これが本書のテーマで、プライド高い系の人がどんなタイプがあるのか、実害があるのかを勉強できます。

人間関係、「こうすればこう上手くいく」というような絶対的な答えはありませんが、知ることで避けられる悲劇があります。

「こういう面倒な人がいる、その人は変えられないし、ヘタに近寄ったら被害を受ける」ということさえ知っておけば、面倒は避けることができます。

ヘタに人徳者を気取っていると、右手で握手して左手で殴りかかられるような面倒事が起こります。

人間関係において、「人と人は分かり合える、皆仲良くやっていければいいじゃないか!」というような理想主義的な考え方を信じたい一方、現実の人間関係は、理想論が通じないこともしばしば。

こういうネガティブな話題は、読んでいて気持ちが良いものではありませんが、人間関係に悩まれた方なら、共感できる文章がたくさん見つかることでしょう。

この本を読んで「こんな人間がいるんだな」と頭に入れておくと、人間関係で苦しまない常備薬として、効果が期待できるかも。

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