学歴と人間性は比例しない。『高学歴モンスター』の読書感想

高学歴モンスター: 一流大学卒の迷惑な人たち (小学館新書)

学歴がある危険な人たちの実態と対策。

片田珠美著『高学歴モンスター: 一流大学卒の迷惑な人たち』(小学館新書)の読書感想です。

この本について

高学歴にも関わらず一般人には理解できない振る舞いをされるモンスターな方々を精神医学をもとに真面目に考察している本。

タイトルだけでも興味深さがこみ上げてきますが、タイトルに「ピン!と来た方は、読んで損がない内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

元代議士のT氏の分析(P12)

「このハゲー!!!!!!!!!!!」という罵倒シーンで一躍注目を集めた元代議士のT氏。

T氏はまさに絵に描いたような高学歴出身の女性で、T氏の問題行動の背景には、

1・「自分は特別な存在だから何をしても許される」という強い特権意識

2・想像力と共感の欠如

3・現実を認めない

4・状況判断が甘い

5・自覚が欠如している

という特徴が認められる。

これらの特徴は、高学歴モンスター化する人たちに見られる典型的な傾向。

なぜ高学歴がモンスター化するのか(P20)

高学歴の人=失うものがある人。失うものを持っているからこそ、それを失うことへの不安が一般人よりも強い。

わいせつ医師が本当に取り戻したかったもの(P52)

自分の患者に手を出して強制わいせつ罪でマスコミをにぎわした男性精神科医の例。

医師という高学歴かつ真面目な職業の男性には、案外、わいせつ罪で身を貶す医師が多い。

その考えられる理由としては、一番異性への関心が強い10代の頃、ひたすら勉強に打ち込み、十分な青春を楽しめなかったことが考えられる。

人は自分がなくしたものを絶対に取り戻したい無意識の欲求がある。

自分の青春を取り戻したい。その無意識的欲求によって、女性に手を出しまくり、そして最後はその責任を取った。

男性精神科医の例は、まさにこれ。

このことから分かるのは、抑圧された願望というのは、必ずどこかで、何らかの形で吹き出してくる。

そして、それによって人生が台無しになってしまうリスクがある。無意識の欲求というのは、それほど力強く、破壊的。

管理人注釈

この考え方は本当に賛同。

聞いた話ですが、世の中には30代40代になって、急に女遊びにハマりだす人がいて、そういう男は、尋常ではないくらい、女遊びでお金を使います。

その結果、離婚であったり、横領で逮捕されたり、まぁ幸せな結果は待っていません。

それで、そういうことをする男はどんな男なのかというと、たいていは真面目で、10代、20代の頃、あまり恋愛経験がない男だそう。

それで、30代で仕事に成功したり、40代になってお金の余裕が出てきたとき、「10代20代の頃に女性と遊びまくりたかった」という欲求がムクムク。

結果、夜のお店で遊びまくったり、プロのおねいさんにお金を貢いだり、非常識な蛮行を繰り返した挙げ句、身を落としてしまう。

そういう例はたしかによく聞きます。そういえば、高学歴で有名な官僚のなかにも、ニュースになった人、いましたよね。

やっぱりそれだけ、失われたものを取り戻したい欲求は強いものなのかもしれませんね。

高学歴のやばいモンスター(P89)

高学歴で問題なのは、実害があるモンスタータイプ。

その具体的な特徴は、

1・他人の反応に無頓着

2・傲慢な性格で攻撃的

3・自己陶酔する

4・注目を集めたい

5・自分からはべらべら話すが、人の話を聞けない

6・他人の気持ちを傷つけても平気

という、無自覚型のナルシスト。

このタイプの高学歴モンスターが一番厄介。実害がある。

高学歴モンスターの餌食にならない心得(P185)

自分の身は自分で守る。そのためには高学歴モンスターの捕食行動に対して敏感になる。

そのために心がけるべきことは、

1・権威を疑う。高学歴だから何?人間性は?と自分の目で真実を見ようとする。

2・自分の直感を信じる。自分が感じたことを大切にする。

この2つ。

そう、真実を判断できるのは自分。これが自分の身を自分で守るための大前提。

感想など

この本を読めば絶対に笑ってしまうだろうなと思いつつ購入。

案の定、「このハゲー!!!!!!!!!!」で有名になった某元代議士の先生とか、とても興味深く読ませてもらいました。

そして何かに秀でた人というのは、やっぱり何かバランスに欠けたところがあることを実感。まぁ、人間って、いろいろ難しいなぁと。

個人的には、高学歴=モンスターもいますが、大半はまともで、むしろ人間的に素晴らしい人もたくさんいると思います。

しかし、なかには、その優秀さによってダークサイドに堕ちてしまう人もいて、高学歴だからこそ、彼らが叩かれてしまうところもあるのかな、と。

実際のところは、高学歴だからといっていいことばかりではなくて、むしろ、高学歴を手にしてしまったばかりに、自縄自縛。

かえって人生が窮屈になってしまう人の方が少なくありません。

一般の職場なら、

「○○大出ているのになんでこんなこともできないの?」

とディスられたり、まぁ、勉強は大事だけれど、学歴の絶対信仰はいろいろ不幸の原因になると思っています。

何にせよ、原因は「○○大出ているんだから」という考え方。

つまりはくだらん見栄とプライドは我が身を滅ぼす。本書の趣旨とは異なりますが、そのことを強く実感した本でした。

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