「なぜあの人はすぐキレるの?」と思ったらこちら。『すぐ感情的になる人』の読書感想

すぐ感情的になる人 PHP新書

すぐキレる、感情的になる。そんな人の失敗しない扱い方。

片田珠美著『すぐ感情的になる人』(PHP文庫)の読書感想です。

この本について

キレて感情的になってしまう人の対処法が学べる本。

感情的になる人はどんな人なのか、どういう環境がそうさせたのか、上手くやっていくにはどうすればいいのか、すぐキレる困ったあの人の理解と扱い方をこの本で。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P3)

怒らないこと、感情を表に出さないことがいいように思われているが、抑圧した感情は、別のところから、何らかの形で噴出する。

なので、感情は我慢するのではなく、大きくならないうちに、小出しで出していくこと。それが精神的安定につながる。

女の涙は操作の男性操作の技(P41)

泣くことによって相手の感情を揺さぶる、それによって相手を自分の思い通りにコントロールしようとする。

泣き落としご用心。男は特に女の涙に弱く、女に泣かれると、不本意ながら、女にコントロールされやすくなる。

感情のコントロールができない原因(P52)

感情のコントロールの基礎は、おおよそ幼児期にできる。そしてそれは、親の養育姿勢の影響を受けやすい。

親との間に基本的信頼感が獲得できていれば、安心して過ごすことができ、自分の欲求を満たすまで待つことができる。

そして、親が、世の中にはどうしようもならないこと、思い通りにならないことがあることを子どもに教え、忍耐の大切さを伝えることによって、子どもは自制を学ぶ。

叱らない子育てはダメ(P71)

子どもを王様のように甘やかし、何もかも肯定する子育ては子どもをダメにする。

王様のように、何をしても許される環境で育った子どもは、「私は何をしても許される」と歪んだ自己愛を持ってしまう。

親としては、子どもにできること、ダメなことをきちんと教え、自己万能感に歯止めをかける役割を果たすこと。

キレる人はターゲットを狙う(P125)

キレて怒りを爆発させる人、感情的になる人は、実は相手を見てキレている。

「こいつなら多少キレても大丈夫だろう、何も言い返してこないだろう」と見積もった相手だけを狙って、感情を爆発させている。

そのため、大人しい人、自己主張しない人が、彼らの餌食になりやすい。

怒りは連鎖する(P127)

人は、自分より弱い者に、自分が受けてきた仕打ちをやりかえす。そして、怒りはどんどん連鎖していく。

例)

家庭で上手くいかない上司がイライラし、部下を叱責する→上司からイライラをぶつけられた部下は、自分の子どもにそのイライラをぶつける→子どもは別の大人しい子どもをいじめる

感情的になっている人への対処法(P155)

感情を爆発させている人への3ステップ対処法。

1・聞く

何はともあれ、まず話を聞く。話を聞くことで、

1)相手がキレている原因が分かる

2)相手に話をさせることで、こちらが言い返すリスクを抑えることができる

3)相手の話をきちんと聞こうとしていることをアピールできる

などのメリットがある。

2・キレてる人の状況を想像する

自分を相手の立場に身を置いて、何が怒りを引き起こしているのかをつかむ。ともかく、相手の気持ちを理解しようとする姿勢を見せること。

3・別の見方があることを伝える

相手がキレてる理由を読み取り、「これにはこんな見方もありますよ」と別の視点を提示する。相手が冷静さを取り戻せば、納得してもらうこともできる。

ただし、場合によっては相手がますますキレる可能性もあるので、きちんと話を聞き、相手を理解した上で、別の視点を提示する。

キレてる人へのNG(P164)

キレている人にやってはいけない3つのこと。

1・怒りを抑えようとする

2・こちらに落ち度があったとき、それを認めない

3・相手の振る舞いを模倣する(=相手と同じことをやり返す)

感想など

駅で怒鳴り散らしているキレている人とか、職場のあだ名が「瞬間湯沸かし器」の上司とか、感情的な人はこんな原因があってそうなっているんだなぁと分かる本。

感情的な人というとのは、とかく周囲を振り回すもので、キレて周囲の空気を凍らす人もやっかりですが、むっつり無愛想、ジメジメした陰湿タイプもまたやっかい。

キレる人もジメジメやる人も、いずれにせよ、根本には感情があって、人の感情に無頓着でいると、この世の中、生きていくのが大変。

人への理解、感情を理解すること。それがもしかしたら、一つの処世、感情的な人の害に合わないための対処法なのかもしれませんね。

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