「世の中には悪いやつがいる」という前提で考えるとこの技術は実用的。『騙されない技術』を読む

騙されない技術 あなたの傍の嘘つきから身を守る方法

人に騙されて人生を台無しにしたくないあなたにおすすめ。

片田珠美著『騙されない技術 あなたの傍の嘘つきから身を守る方法』(講談社)の読書感想です。

この本について

精神科医である著者が人を騙す悪いやつの特徴を分かりやすく解説。その傾向と対策を説いている本。

現実問題として、世の中は善人のみにあらず。己の利益のために人を騙し利用する。そういう輩が跋扈しています。

ではどうしたら、悪いやつに騙されずに安全安心に暮らしていくことができるのか?

それが気になったらこの本の出番。騙されないための必要な技術を学び、実践していくことができます。

以下、本書の読書メモです。

人を騙す人の手口(P15)

高額セールスの販売員など、人を騙す人が用いる典型的な5つの手法について。

1・「あなたは特別」と強調する

→人には自分が重要人物扱いされたい無意識の欲求がある。

2・舞台装置を作る

→説得して騙すための場所や環境などを意識して作る。例えば採用面接で面接官に集団リンチされるのも、ある種の舞台装置。

3・希少価値を強調する

→「今だけ」「数量限定」など、「これはめったに入手できません」と強調する。

4・使命感を強調する

→「私は人の役に立つために頑張っているんです」「世界を変えたいんです」など、なぜ自分がそれをするのかを大げさに強調する。

5・孤独感につけこむ

→注意すべきなのが今寂しい人。孤独な人。悪いやつは人の孤独感につけこむ。この意味で、寂しいときに近づいてくる人は要注意。

洗脳の方法(P45)

人が悪いやつに洗脳されてしまうのには、それなりのステップがある。

洗脳に適した環境を容易、そこで洗脳ための手法を実践され、人は自由意志を奪われ、洗脳されてしまう。

具体的には、

1・感覚を遮断する

2・飢餓状態にする

3・睡眠、性欲を制限する

この3つの条件をそろえることによって、人は簡単に洗脳される。

誰とも合わない環境で光を閉ざし、周囲の感覚を遮断する。その上で、十分な食べ物を与えず飢えさせて、そして睡眠や性欲を制限して、判断力を鈍らせる。

その上で洗脳したいことを吹き込む。こうすることで、人を洗脳することができる。

真実を知ろうとする人はいない(P82)

人は基本的に真実を見ようとしない。正しいことをあえて見ないようにしてしまう。それは、真実を知ることで、自分が傷つくから。

だから、自分に都合の良い言い訳をして、真実から目をそらす。そこに、悲劇がある。

権威を疑う(P106)

私たちは医者など、権威を持っている人の話を無条件で信用しがちだが、権威を持っている人にも悪いやつはいる。

自分の利益のために、平気で間違ったことをする人だっている。

だから大切なのは自分の頭で考えること。自分の直感を信じること。「おかしい、へんだぞ」と思ったら、権威ではなく、自分を信じること。

「なんとなくおかしい」この感覚は信用できる。

感想など

嘘つきや詐欺師、勧誘。

世の中にはびこる悪いやつにだまされないための考え方+対策が知的に理解できた本。

人類愛を信じたり、隣人を大切にすることは道徳的に大切なことかもしれませんが、実際問題、世の中にはいろんな人がいます。

なかには実害がある人もいて、意図をして人をだます。それによって利益を得ようとする。そういう輩が存在するのもまた、事実です。

彼らが用いるのはウソやだまし。その仕組、特徴を理解できなければ、いつなんどき、毒牙にかかってしまうとも限りません。

ということで、

「世の中には悪いやつがいます。彼らはこういう手口で、近づいてきます」

という話は知っておいて損はありません。

「自分は騙されやすい。それでなんども痛い目に遭ってしまった。これからは気をつけたい」

という方は、本書の一読をおすすめします。

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