『上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩』の読書感想。軍神の人生とその素顔が見える本!

弱き者を助けて、強きを者とくじく。

「義」の武将のイメージが強い戦国大名上杉謙信が、実際にどんな人だったのか。

それを知る『上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩』(星海社新書)という本を読みました。

率直に言って、イメージの謙信像と史実をもとに示される実際の謙信像。その違いが分かって、とてもおもしろかったです。

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この本について

本書は、歴史的な資料に基づき、イメージでない謙信の姿をその人生とともに明らかにしていく力作。

軍神の如く強く、勇ましく不動。そして戦国の世の正義マンとして己の信念を貫く男。

本書を読めばそんな謙信像が一変。

ときに悩み、弱音を吐き、感情に動かされる。そんな人間らしい謙信の姿が浮き彫りになってきます。

謙信のイメージ

家中をほっぽり出して越後から脱出。僧侶になろうとしたり、露骨に北条氏政を侮ったり、なんというか、本書で示されている謙信は人間らしいです。

やはり自分としては謙信はいわゆる正義マンで、自分の信念に忠実で曲がったことを嫌うイメージが強い武将です。

そして、現代でも米沢で上杉家の神として祀られている謙信は、偉大で大きな武将であると感じています。

実際、あの米沢の上杉家廟所に初めて訪れたとき、霊感ゼロの自分でも、気持ちが引き締まるような、何か力強い空気を感じたことを、今でも覚えています。

最後に

ということで、義の武将はこうも人間らしい男。

戦国最強の男といえど、悩みや不安があり、一時は「もうダメだ・・・」と絶望したこと。短気のせいで様々なあやまちを犯したこと。

本書はそんな人間らしい謙信像を発見できる本です。

単純に、謙信の人生そのものも振り返ることができるので、既に謙信の人生についてある程度理解を深めている場合も、そうでない場合も、新鮮な気持ちで本書を楽しむことができます。

イメージではなく実際の資料をもとに見えてくる謙信はどんな人間なのか。その興味を思う存分、満たしてくれた本でした。

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