『ピアノ・レッスン』の感想 – ピアノの音は彼女の声

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ピアノ・レッスン DVD HDリマスター版

ピアノの音を聴けば、彼女の心が分かる。

ホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル主演『ピアノ・レッスン』(1993年)の感想です。

この映画について

ときは19世紀半ば。

子持ちの女性エイダは、父親の命令で娘とともに見知らぬ男のもとへ嫁ぐことに。エイダは6歳から言葉を話さず、口をきかないエイダにとって、ピアノは言葉の代わりだった。

しかし夫のスチュアートはそのことを理解せず、エイダのピアノを海辺に放置して、勝手にブツブツ交換の道具に。エイダのピアノは、荒々しい男ベインズのものとなる。

エイダに惚れたベインスは、ピアノをエイダに返す条件として、ピアノのレッスンを申し込むが・・・。

トレイラーはこちら

感想など

何度も観ても印象的な映画。

シングルマザーのエイダがニュージーランドの男の下へ嫁ぐことになって、ピアノを持っていくものの、いろいろ事情があってピアノを新居へ運ぶことができず。

結局エイダのピアノはエイダを好きになった男(ベインズ)の土地と交換になってしまい、エイダはピアノを取り返すために、男のピアノレッスンをすることになるのですが、男はレッスンを受けるというより、エイダのピアノの演奏を聴いているだけ。

男はエイダのピアノを聴くと同時に、彼女の心の声を聴いているのですが、エイダ自身は男のことを何とも思っておらず、男は悶絶します。

結局エイダが自分のモノにならないことを悟った男はピアノをエイダに返すことに。無事ピアノが戻ってめでたしめでたしだと思っていたエイダですが、何かがおかしいことに気がつきます。

自分の声を聴いて、女としての自分を見ていた男に惚れていることに気がついたエイダは男と不倫。しかし、その行為は夫に目撃され、最終的にエイダは嫉妬に狂った夫によって懲罰を受けることに。

最終的にエイダは夫とは離婚、男と結婚し、物語は終わりを向かます。

初めてこの映画を観たとき、ホリー・ハンターの演技に子供ながらドキドキしたものですが、大人になって改めてホリー・ハンター演じるエイダはいろいろ難しいですねぇ。

声がでないエイダですが、ピアノがエイダの声代わりとなっていて、ピアノを弾くことで自分を表現しているがゆえ、エイダにとってピアノは絶対の存在。

エイダが奏でるピアノを弾いているのを聴いている男は、エイダをそのまま受け入れようとしている存在であり、そのことにエイダが気がついたからこそ、悲劇があり、幸せがある。

いろいろ残虐なところもありますが、だからこそ、ピアノの美しさが映える。そんな映画です。

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