『家を借りたくなったら』の読書感想 – 賃貸派のための失敗しない家探しバイブル

家を借りたくなったら

引っ越しで失敗しないための知識をこの本で。

長谷川高著『家を借りたくなったら』(WAVE出版)の読書感想です。

この本について

引っ越しの基本的な知識と損しないための家探しのノウハウが学べる本。

不動産屋の選び方、理想の賃貸を見つける方法、下見の注意点、知っておきたい敷金返還の知識など、引っ越しで役立つ知識が満載です。

以下、本書の読書メモです。

賃貸のメリット(P22)

住む場所は「今」を反映する場所で。人生には浮き沈みあり。

特に、現在のような先行き不透明な時代、30年以上ローンを組んで家を買うことのリスク、デメリットは考えておいた方がいい。

長期の住宅ローンを組む前提は、同じ会社で働き続け、一つの土地、一つの家に暮らし続けるという前提に成り立っている。

賃貸は、家賃がムダになるものの、時々の状況に応じて、住む家、住む場所を選択できるのがメリット。

人生の浮き沈みのサイクルにしたがって、人生のときどき、経済状況に応じて賃貸を借りるのは合理的な選択。

良い不動産屋、悪い不動産屋(P33)

借り手に有益な情報を提供してくれるのが良い不動産屋。大家の利益のために客を利用するのが悪い不動産屋。

悪い不動産屋は、即日契約を迫ったり、他の店には行かせないなど、客の都合を考えないのが特徴。

「この物件はすぐに決まってしまいますよ、契約は今すぐした方がいいですよ」など、焦らせて契約を迫ってくる。

お金を払って家を借りるのはこちら。こちらの都合を考えない、押し押しの不動産屋はやめておく。

有名チェーン系の不動産屋のメリットとデメリット(P37)

有名チェーン系の不動産屋を利用するメリットは情報を効率良く探せる&安心感があること。

チェーン展開しているため、様々な地域、沿線の物件情報に強く、情報量が豊富。また、有名企業の場合は社員教育に力を入れているので、接客はそこそこ期待できる。

ただし、有名チェーンの不動産屋=即信頼できるとは限らない。

無理矢理契約させようとしてきたり、接客の態度が悪いなど不信感を感じたら、そこはやめる。

良い部屋を紹介されるために(P42)

良い物件を見つけるためには、不動産屋との駆け引きが必要。まずは、不動産屋の典型的な対応を知っておく。

1・「この物件、他にも希望者がいるんですよ」と言われたら

「早くしないと決まってしまいますよ」的なセールストークはお約束。

本当にそうだとしても、納得した上で物件は契約。先に誰かがその物件に入居したら、それはご縁がなかった話。焦って契約するのは後悔のもと。

2・「この部屋、オススメですよ」と言われたら

「オススメ」はあなたにとっての「オススメ」ではなく、不動産屋や大家にとっての「オススメ」。鵜呑みにせず、自分が譲れない条件をチェック、物件を決める。

3・「引っ越しはいつまで?」と聞かれたら

この質問は引っ越しの焦り具合をチェックする質問。焦っている姿勢を見せたら、その焦りにつけ込まれてしまう。「良い物件が見つかれば契約する、なければしない」という態度を明確に。

ただし、冷やかしに見られないよう、本気で物件探しをしている態度を示す。

4・「どこへ行っても同じだよ」と言われたら

これは論外。その店で物件選びはやめた方がいい。

不動産屋を訪ねるときに伝えること(P45)

納得いく物件を探すために、まず不動産屋に伝えたいことは、

1・エリア

2・間取り(広さ)

3・設備

4・賃料の限度

この4つ。

大事なのは、絶対譲れない条件、欲しいものを明確にしておくこと。

物件の周辺をチェック(P73)

物件周辺を散策するときのチェックポイント。

1・コンビニ、スーパーの有無

生活の便利さを調べる。

2・建物周辺

見晴らし、景観、日当たりなど、環境をチェック。

3・管理状態

共有部分の清掃具合、エレベーターの状態など、良い管理会社が管理している物件かどうかを調べる。

ダメな管理会社だと、管理費を取られるのに物件の管理が適当なので注意。物件自体もきちんと管理されているか怪しい。

4・ゴミ置き場、共有部分のチェック

住んでいる住民の民度、質をチェック。

ゴミ置き場が荒れていたり共有部分に私物が散乱している物件は要注意。住民の質がよろしくない可能性が高い。

入居後、騒音トラブルなどの問題で悩む可能性もあるので要注意。

5・防犯対策をチェック

エントランスにポストや宅配ロッカーがある場合、カギと防犯性を確認する。

内見について(P76)

良い物件を探すためには数をこなすことが大切。

納得した物件を見つけるために、最低10件は内見しておく。営業マンが一緒にいても、遠慮することはない。納得いくまで、物件探しをするべし。

ちなみに、「これはいい!」という物件があれば、内見と同時に、家具の配置など、入居後のことをイメージしておき、家具の配置に問題ないか、収納は十分かをチェックする。

分譲賃貸のメリット(P109)

分譲賃貸という販売用に作られたが賃貸用に貸出されている物件について。

分譲賃貸は、通常の賃貸物件より、防音、畳やフローリングなどの設備等のグレードが良い。

多少住宅費に余裕があり、防音にこだわったマンションを探すなら、分譲賃貸が良い。

入居時にしておくこと(P172)

入居時にして、退室時にこちらが責任を負うケースは、通常の生活では起こりえない、不注意によって傷つけられた傷や汚れのみ。最初からある傷や汚れについては、一切責任を負う必要はない。

そこで、のちのちのトラブルを避けるため、内覧のときや入居するとき、問題があれば、全て写真を取り、日付を入れ管理会社や大家に伝えておく。

このとき撮った写真は、退室のとき「この傷はあなたがつけたのでは?」とイチャモンをつけられても対応できるよう、全て退室する日まで残しておく。

要は、「この傷は私の責任ではない」という証拠を残しておくことが大切。

感想など

賃貸の選び方、注意点など、賃貸で失敗しないための知識を分かりやすく学べる本。

物件選びは一度決めてしまうと、長期間お金を支払うことになりますが、住む場所の影響力というのは大きいもの。

居心地の良い家を借りられれば、「ここに決めて良かった!」と納得して生活できますが、そうでない場合、再度引っ越しが必要になることも。

私も20代の頃賃貸で大失敗を経験。営業マンの話を鵜呑みにしてしまいマンションの防音性の確認を怠り、一週間で引っ越したという苦い経験があります。

「鉄筋コンクリートで防音性能はバッチリです!」という営業マンの話でしたが、隣と隣を仕切る壁はベニヤ板を使っているかのようなペラペラなもの。

マンションかつ鉄筋コンクリート物件なのに、小声で話す声すら丸聞こえという「Nooooooooooooooooo!」な物件でした。

引越し費用諸々、お金がムダになってしまいましたが、本当に賃貸選び、納得して物件を選ぼうとなると、知識、手間、時間、いろんなものが必要になってきます。

一度決めたら後戻りが大変、だからこそ、知識を学び、失敗しないよう賃貸を選ぶことが大切だと思います。

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