世の中にはお金が貯まる人と、お金に羽が生えたかのように、お金から逃げられてしまう人がいます。
では一体両者の違いはどこにあるのか?お金が貯まる人は具体的に何をどうしているのか?
それを分かりやすく教えてくれるのがこちら。午堂登紀雄著『お金がいままでの10倍速く貯まる法』(三笠書房)です。
この本について
本書は『33歳で資産3億円をつくった私の方法』などで知られる著者が、お金の儲け方、稼ぎ方、殖やし方を紹介している本。
お金に恵まれる人はそもそも、お金に恵まれるための仕組みを持ち、そして貯めたお金を無駄にしないための哲学を持っていること。
本書を読めばまさに、そのことが理解できます。
サラリーマンでも自営業でも、お金の殖やし方は関係なし。本書を読めば、お金に困らない人生を送るための重要な考え方。
すなわち「豊かさのサイクル」を作る仕組みを学ぶことができます。
まず仕組みづくり
本書で説かれているのは基本的に貯蓄で投資のタネ銭→投資で殖やすという王道。
そのために大切なのがまず、毎月のお金から投資用のお金を自動で積み立てていくこと。
すなわち、毎月無駄金でお金を損せず、まずはともかく、きちんとお金を貯めること。
そのために強制的にお金が入ったら貯蓄用口座にお金が流れる仕組みにしておくこと。
これは単純なようで、とても大切なこと。すなわち、「人に支払う前にまず自分に支払う」のを実践する方法。
こうしてまずお金を貯める。そして貯めたお金を必要なものに投資していく。
具体論は本書に譲りますが、お金持ちになる第一歩はまずタネ銭。そのことが特に、印象に残ります。
ポイントは今あるお金を逃さないこと
お金持ちになる人はお金持ちになる行動をする。それは、文無しからでも始められる行動であり、結局はまずタネ銭作り。
タネを作り、そこから実を生み出す。本書の極意はまさにその点にあると感じました。
そのための具体論は本書に書かれていますので、興味がある方は本書の一読をおすすめしたいですが、
1・不動産
2・株
3・外貨
どんな方法を選ぶにしろ、ともかくタネ。タネがなければ仕方なし。
では何のためにタネを作るのか。どうやってタネを殖やすか。そこを自分の生活に応じて実践していく。
それこそがまさに蓄財の一歩。今使っている無駄金を節約したり、もっと生活をコンパクトにしたり、自分で考えていくことが大切なのだと思います。
この本を読んでお金持ちになれるかどうかはわかりませんが、少なくとも、自分とお金の使い方。関係を見直すこと。
それができることは、とても価値があることだと感じています。
すなわちお金に困らないために、お金について真剣に考える。そういう話だと思います。