お金に困らない人、困る人の違いはこれ。『お金の才能』の読書感想

お金の才能

「将来お金に困りたくない!」と思ったら知っておきたいこと。

午堂登紀雄著『お金の才能』(かんき出版)の読書感想です。

この本について

一生お金に困らないためにはどうすればいいのか、いわゆるマネーリテラシーの基本的な考え方、発想法が学べる本。

お金に困らないために大切なのは貯金額ではなくお金との付き合い方。具体的かつ実用的なヒントが満載の内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

なぜ節約が貧乏の原因なのか(P8)

無駄なもの、価値がないものにお金を使わない。そのこと自体はとても大切だが、お金を使わないことが目的化したらダメ。

お金は使ってこそ意味がある。節約以上に考えるべきことは、生きたお金の使い道。ただの節約志向は思考の貧困化を招く。

大切なのは、今あるお金を、いかに有効に使えるか。もっとお金が稼げるようになるための使い道を考えること。

子どもの教育費よりも大切なこと(P40)

子どもに良い教育を受けさせたいのは親心だが、子どもの教育費以上にもっとお金をかけるべきなのが、家計の大黒柱である親自身への投資。

お金を稼いでくるのは親。そして、親が成功している姿、生き生きと仕事をして働いている後ろ姿を見せることこそが、子どもへの最大の教育となる。

いくら子どもに教育費をかけようと、親自身がだらしなく向上心を失っていれば意味がない。大切なのは親自身が人生を楽しみ、生き生きと日々頑張っている姿を見せること。

そのため、親自身が学び、成長している姿を子どもに見せたい。子どもはその姿を必ず見ている。

不動産について(P48)

自宅を買って所有したい。そこで大切なのは資産形成と自由を両立すること。

賃貸は自由だが、毎月家賃を他人に垂れ流すことになる。一方、自宅をそうそうに所有すれば、家が自分のものになる一方、ライフスタイルが著しく固定化されてしまう。

それぞれ良い面と悪い面があるので、今の自分にとってどちらが最善なのかをしっかり考えた上で、不動産の購入を検討する。

もし家を買うのではあれば、もっと重要なのは家を買って売りたくなったとき、きちんと手放せるかどうか。

そのためには、家は基本的に街で選ぶ。とくに大切なのは、高く借りてくれる人、もしくは高く買ってくれる人がいるエリアの街を選ぶこと。

家を買って、手放したくなったとき、もしくは賃貸で貸しに出したい時、不人気の街なら、買い手や借り手がつかなくなる。

だから家を所有するなら必ず人気の街。「この街に住みたい!」と思う人が多い場所で家を買うこと。

人と同じことをする=損をする(P66)

資本主義社会で成功するための鉄則は、人と違うことをすること。

人と同じことをしていては、決して得をすることはできない。むしろ、人と同じことをしていると、高いお金を支払うはめになる。

大切なのは人とは違う考え方を持ち、人とは違う行動を起こすこと。それによって自分を人と差別化できる。

資本主義社会においてはこの差別化こそが人より良い思いをするためのカギとなる。

情報とは(P76)

情報=誰かが意図的に流すもの。必ずしも正確なものではない。

卵は一つのカゴに盛るな(P104)

どんな時代も生きていけるカギは収入の複数分散。

一つの収入源に頼らず、必ず二つ三つ、複数の収入源を持つこと。マルチプルインカムを手に入れること。それこそが真の自由への道。

お金の使い方(P179)

お金の使い方には必ずその人の性格が現れる。そして、お金の使い方によって損をすれば得もする。最悪なのは、「この人はケチだ」と悪評がつくこと。

お金の使い方一つで、人からの信用は失墜する。どうすれば人に影響を与えられるお金の使い方ができるか、敏感になっておいて損はない。

また、不安なときにこそお金はどんどん使う。

例えば収入が減って不安なとき。ただ節約に走るなど「守り」に入るのではなく、今あるお金を使って、もっと稼げる自分へ投資するなど、収入を増やすためにお金を使う。

前向きなお金を使い方をすることで、不安をチャンスに変えることができる。

人を成長させる3つのこと(P186)

人と会うこと。本を読むこと。旅をすること。この3つが人間の幅を広げる。

自分の体験や知識にお金を使うこと。これこそが自己投資。自分のためにお金を上手に使うことができれば、その利回りは果てしなく大きい。

なぜ一杯1000円のコーヒーを飲む価値があるのか(P190)

一流のサービスは無理をしてでも経験しておく。

今自分がいる立場に満足してしまったら、そこから先、成長することはできない。だから、今の自分とは違う上の世界は、多少背伸びしてでも経験しておく。

一流の世界を経験することで、自分の意識も広がっていく。それが自分が成長するためのきっかけとなる。

本当の安定とは(P207)

今の不安な時代、貯金の金額は安定の保証にはならない。

本当の安定とは、今全てを失って裸一貫になったとしても、そこからやり直して稼げる能力を持っていること。

自分はすべてを失ってもまた再起できる。やり直せる。この自信こそが、本当の安定。お金以上に安心できる心の拠り所となる。

感想など

お金の才能というと少し極端な気もしますが、早い話、「お金に困らない人とはこういう人である」ということが分かりやすく理解できた本。

興味深い話はいろいろありましたが、特に納得したのは自己投資の大切さと、本当の安定の意味。

自分にお金をかける。読書や旅、勉強、人と会うこと、そういったお金の使い方は、すぐにお金にならないけれど、必ず自分の何かを変えていきます。

それによって、少しづつ未来軸が変わっていき、自己投資する前と後では、全然違う未来が待っている。そのことを実感しています。

そして何より大切なのが、本当の安定とは何か、ということ。

確かに貯金はあれば安心です。しかし、貯金がいくらあろうと、通帳の数字を眺めていても、決して安心することはできません。

貯金を頼りに暮らしていたら、お金を失う恐怖と戦うはめになります。だから貯金よりもっと大切なのは「一人でも自分はお金を稼げる」という自信。

そこで、自分への投資が生きてきます。

このような感じで、「これをこうして稼ぎなさい」という具体的な話はほとんどありませんが、何事も大切なのはまず考え方。

考え方に間違いがなければ、具体的な手段も見えてきます。だからこそ知っておきたいのは考え方。

お金に困らないためにはどうしたらいいか。むしろ自信を持って生きていくにはどうすればいいか。

本書はそれを考えるための格好の一冊。

「お金に怯える人生は嫌だ!」

という方は、ぜひ参考にしてみてください。

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