読者は自分のために。
午堂 登紀雄著『頭のいい人だけが知っているお金を稼ぐ読書術 33歳で3億円をつくったインプット・アウトプット法』(ビジネス社)の読書感想です。
この本について
『33歳歳で資産3億円をつくった私の方法』で知られる著者による収入アップのための読書論。
本を読むこと=お金を稼ぐこと、収入アップと考え、そのための考え方、本の読み方についてまとめられています。
以下、本書の読書メモです。
読書から得られるもの(P5)
新聞から得られるものは「情報」、読書から得られるのは「情報を洞察する力」。
本を読むことで、多様な価値観、幅広い考え方を身につけることができる。本を読むことで、同じ情報を得ても、人とは違う見方、考え方ができるようになる。
人の言いなりになると貧乏くじを引く(P43)
他人のススメを盲目的に信じ、行動すると、ネギを背負ったカモになるのが世の中の掟。自分の頭で考え、判断し、行動する。そのための力を養うため、読書が必要。
ただし、全ての本が信頼に足るわけではない。著者が自分のビジネスの信者を作るための本を出している場合があるので注意する。
読書は仕組み化する(P57)
本は読むこと。日頃から本を読む仕組みを。
例)
・同時並行する。
・いつもカバンに本を入れる。
・トイレで読む
今面白いものが一番必要な本(P74)
名著、良い本のなかでも今「ピン!」と来ない本がある。それは自分のタイミングではないので、とりあえず放置する。時が来たら、その本が役に立つ。
答えが書いてある本は劇薬(P93)
「こういうときはこうすればいい」と1つの答えが書かれてある本は、趣旨が分かりやすい分、場合によっては毒になる。
答えがある本は読者に考えさせない。断定されたこと、答えは、読者を思考停止させる。それはとても危険なこと。
読者が毒にならないため、自分の頭で考え、著者の言い分を鵜呑みにしないこと。
感想など
タイトルが直球過ぎてお金中心の読書論と最初は思っていましたが、内容は合理的な読書のススメと言ったほうがいいかもしれません。
本を読むことは自分をレベルアップさせることで、物事を自分の頭で考えること、そのためにどう本を読んでいけばいいのか、分かりやすく理解できます。
確かに読書は素晴らしいもの。1冊の本との出会いが、文字通り、人生を変えてしまうことがあります。
読める限り、時間がある限り、本を読んでいきたい、改めてそう思います。
本の購入はこちら