『貧乏人が激怒する新しいお金の常識』の読書感想 – お金で失敗しないためには自分の頭で考えること

貧乏人が激怒する新しいお金の常識~あなたが貧しくなる理由と40の処方箋~

常識を鵜呑みにして、「自分の頭」で考えない人はカモられ続けて貧乏になる。

午堂登紀雄著『貧乏人が激怒する新しいお金の常識』(光文社)の読書感想です。

この本について

投資会社を運営し、お金に関するセミナーを開いている著者によるお金本。

挑発的なタイトルが香ばしいところがありますが、内容は概ね案外普通です。(一部疑問を感じる内容もあります。)

この本の過激な文章を冷静な視点で読むことで、お金で損しないお金との付き合い方を勉強できるかも。

以下、本書の読書メモです。

今までのお金の常識(P6)

・貯金する。

・受験勉強を頑張って良い大学に入る。大手企業に就職するのが一番。

・額に汗して働くのが尊い。

・不景気は節約、ギャンブルは論外。

・正社員になる。

新富裕層は、これらの価値観を否定する。(らしい。)

間違った常識の2パターン(P12)

間違った古い常識には亡霊型のものと、洗脳型のもの、2パターンある。

・亡霊型

→親世代では正しかったが、現在は陳腐化してしまった常識のこと。

・洗脳型

→発信者に有利になるもので、情弱をカモにするために吹き込む話のこと。

常識とは大勢の人間の思考パターンの平均。その他大勢から抜け出したければ、「非常識」になることが必要。

恐怖で人は失敗する(P34)

人は恐怖に支配されると、冷静な思考を失ってしまう。そのため、政府の理不尽な政策に従ったり、詐欺師のインチキ投資に引っかかってしまう。

投資の情報を確認する前に(P55)

投資や資産運用に関する情報を手に入れるときに知っておきたいのは、情報発信者の立場。

どんな立場の人が投資をオススメしているのか、どんな立場の人が投資を否定しているのか、きちんと確認すべし。

老後の心配をするならお金の流れを作る(P59)

現代は、節約で生きていかなくても、老後にお金を稼げる方法が生まれている。

年金の心配をするより、お金を稼ぐ・生み出す方法を考え、自分で収入を確保した方がいい。

人生の幸福=打ち込める仕事と出会うこと(P68)

好きなことをしてお金が稼げる。働くことが苦痛ではなく、楽しんで仕事ができる。これこそ、人生の幸福。

持ち家は負債か(P116)

持ち家が資産になるか負債になるかは状況次第。

家を買う人の状況によって変わるので、一概に「家を買うのがイイor買わない方がイイ」とは判断できない。

人の意見を鵜呑みにせず、自らの状況に応じて、柔軟に対処すべし。

物件は街の将来性で判断する(P132)

家を買うのはその街の将来性を買うこと

将来発展が期待できる街で物件を購入すれば、資産価値の上昇も期待できるが、衰退が予想される街で物件を購入したら、その物件の資産価値は期待しない方がいい。

セミナー代は妥当性で判断(P158)

セミナーに参加して勉強するのは大切だが、内容の価値と金額の妥当性を判断することが重要。

本当に必要なのか、その費用に見合う価値があるのか、代金の妥当性を判断して、参加するか否かを決める。

資本主義は金持ちが偉い(P164)

資本主義社会は財力が力。お金を持つ人間が良い待遇を受け、高収入の人間が力を持つ。

金持ちは悪いやつ?(P166)

一般的に、金持ちは傲慢でイヤな人間の典型のように思われるが、事実は逆。

貧乏人ほど生活態度が悪く、マナーも悪い。それは、安い賃貸の物件を見ればよく分かる。

賃料の低い物件は、共有部分やゴミ捨て場の状態が悪く、住人のマナーの悪さが一目瞭然だが、高額の賃貸物件ほど、住人の質が良い。

お金があるかないかは、生活態度にモロに出る。

管理人註

高い賃貸は、「安心した住環境を買う」という発想で、賃料が高いほど、住人のモラルが高い傾向にあるのは正しいかもしれません。

ただし、近年問題になっている都心部のタワーマンションの問題を考えると、賃料が高い=住人の質が良いとは単純に言えないのも事実だと思います。

不正蓄財や法に違反した行為で金持ちになる人間もいますからね。

お金は稼ぐのは自分次第(P177)

今の時代、会社勤めしなくても、自分でお金を稼げる方法はいろいろある。

若手起業家は、「サラリーマンとして会社の歯車になることへの抵抗感」を強く持ち、自分がシステムに組み込まれるより、自分でシステムを作ろうとする。

勉強ばかりでは貧乏になる(P184)

お金を稼ぐためには勉強だけではダメ。勉強したことを行動に移さない限り、いつまで勉強しても、現実は変わらない。

感想など

貧乏人が激怒する ブラック日本の真実』が面白かったので、その姉妹本とも言える『貧乏人が激怒する新しいお金の常識』も読んでみることに。

・「FXで99%負けていない」的な発言(P102)

・「働いてお金を稼ぐだけの人は無能」という記述(P177)

・日本人のおよそ4%ほどしかいない年収1000万の収入をバカにする記述があり(P211)

など、疑問を感じる記述もいくつかありましたが、内容的の多くは「新しい常識」とは違う、他のマネー本にも書かれている内容が多い印象です。

ただ、やたらと投資のリスク、危険を軽くみているような記述が多かったのが気になったところ。

そこで、「この人は投資をススメたいのだろうな」と思って著者の公式サイトをチェック、すると「あっ・・・(察し)」と納得。

著者がどんな仕事をしてお金を稼いでいるのか、立ち位置を理解していれば、過激な発言をしているのか理解でき、「情弱としてカモ」になることもないでしょう。

個人的には、こちらのAmazonレビューに賛成。

Amazonレビュー

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自分の情報リテラシー力を試すための本として、役に立つ本だと思います。

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