起業3年目までに絶対に知っておきたい起業で失敗しない秘密。
船ヶ山哲著『稼ぎたければ捨てなさい。―起業3年目までに絶対知っておきたい秘密の裏ルール―』(きずな出版)の読書感想です。
『稼ぎたければ捨てなさい。』について
起業後わずか3年で「億」の収入を稼いだというマーケティングコンサルタントが、起業に失敗しないポイントについて語っている本。
起業で失敗する原因は何なのか、どうすれば成功できるのか。起業したら知っておきたい成功のヒントが満載です。
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P2)
成功に努力論は関係ない。成功は努力とは無関係に決まる。努力すれば成功する、上手くいく。まずはその考え方を捨てるべし。
起業は厳しい(P14)
起業を考えたら知っておきたいのが、「いかに多くの人が起業で失敗しているか」という現実。
設立5年以内で85%の人が、設立10年以内で93%の人が、設立20年以内で99%の人が失敗する。
起業すれば何とかなる。その甘い考えを捨て、いかに長く事業を継続できるか、その対策を考えた上で起業する。
1万時間の法則(P24)
事業を興して成功する、そのカギは1万時間の法則。物事に習熟するためには1万時間は必要。最低1日8時間×3年5ヶ月頑張らないと1流にはなれない。
事業で失敗するのは事業に習熟してないから。能力不足でも努力不足でもない。事業にかける時間が少ないと、どうしても上手くいかない。
ビジネスの3ステップ(P29)
ビジネスを軌道に乗せる。そのためには、
1・市場選定
2・リサーチ
3・集客
4・セールス
5・納品
6・アフターフォロー
この6ステップを着実に進めていくことが必要。
これら1つのうちどれかが欠けていると、良い流れは作れない。
「今」に焦点をあてる(P54)
「今」すぐ問題を解決したい。悩みを解決したい。お客から興味を持たれるのはいつも「今」の問題。「今」お客がどんな欲求を抱えているか、そこに目ざとくなる。
儲け話=持ってきた本人だけが儲かる話(P62)
「○○が儲かります」という話は原則詐欺と思ったほうがいい。本当に儲かる話があれば、それを一人で独占する。わざわざ話を持ってくるのは裏がある。注意すべし。
市場とは(P86)
事業が儲かるか儲からないかは市場で決まる。市場は販売者の数×見込み客の数で決まる。
お客は選ぶ(P91)
お金にならないお客を相手にしていてもダメ。お金を払う心の準備ができており、かつお金を払ってあなたの商品で問題解決したい人を大切にする。
最後にモノを言うのはタイミング(P163)
どんなに努力しても、必ずしも成功するとは限らない。その理由はタイミング。
タイミングが良ければ何もかも上手くいくし、タイミングが悪いと、どんなに頑張ってもダメ。いつ仕掛けていつ仕掛けないか、タイミングを考慮して動く。
ビジネスは価値交換である(P167)
ビジネスはお客が価値を感じていることと商品を、お金で交換すること。お客が一体何に価値を感じているのか、それを感じ取る感性を持つ。
感想など
「起業して自力でお金を稼いでいく。そのためにはいろんな考え方を捨てて、新しい考え方を身につけていく必要がある」
そんなことを実感した本。
会社員には会社員の上手くいく考え方があって、自営業には自営業の、フリーランスにはフリーランスの考え方があります。
どの職業でも共通した成功原則はあるのかもしれませんが、立場や職業が違えば、何をどうすれば上手くいくのか、その考え方も変わってきます。
場合によっては、今まで身につけてきた考え方を捨てる必要もあるでしょう。その詳細については本書を読むことで、いろいろ学ぶことができます。
独立起業に興味がある方は、一読の価値があると思います。