筋トレは自己管理。筋トレすれば効率マンになれる。
Testosterone著『筋トレライフバランス マッチョ社長が教える完全無欠の時間管理術』の読書感想です。
この本について
筋トレ系自己啓発著で有名な著者による、時間管理をテーマにした自己啓発書。とはいえ言っていることは極めてシンプル。
「筋トレして自己管理しろ。そうすれば時間も効率的に使えて、人生が良くなるぞ」
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P3)
時間をムダに使わないコツは、「やりたいこと」を持つこと。人は「やりたいこと」ができれば、それをするために、いろんなことを効率的にこなすようになる。
逆に「やりたいことがない」場合は、時間管理もルーズになり、ダラダラと時間を浪費するようになってしまう。
ポイントは習慣化(P31)
意志の力はアテにならない。筋トレなど自分のためになることを続けるためには、それを習慣にしてしまえばいい。
夜は11時に寝て朝6時に起きる。火曜と金曜はジムに通う。そう決めたら、ともかくそれを続ける。そうすればそれが習慣になり、自然に続く。
だから、効果が出てくる。
スランプは朗報(P62)
スランプ=次に大きくジャンプするための準備期間。一度かがむ。だから大きくジャンプすることができる。
この意味でスランプがやって来たら喜ぶ。「そろそろ大きくレベルアップできる」というサインだから。
「続ける」こそ正義(P76)
時間は裏切らない。
何かを始めるなら、長く続けられることを選ぶ。続ければ続けるほど、効果も出るし、上達できる。だから満足できる。
おすすめは80点主義(P100)
人として目指すのは、一教科100点満点他10点~30点のスペシャリストではなく、二~三教科80点他10点~30点の人を目指す。
一点突破主義は大切だが、人生の時間は限られている。一つのことを突き詰めた先に幸せが待っているとは限らない。
大切なのは自分の能力の総量を高めること。それこそが人生における適応力を高める方法になる。
良い人脈の作り方(P132)
良い人脈を作りたければ、自分から人脈を作ろうとしないこと。
自分からヘコヘコ近づいていくのではなく、相手の方からアプローチしてくるくらい魅力的な人間になること。
人生で本当に頼りになる人(P184)
この世で心から本当に頼るなる人は自分しかいない。他の人はいつも必ず自分を助けてくれるわけではない。
他人は他人。利害が一致していれば助けてくれるかもしれないが、心変わりをしてしまえばそれまで。
しかし、自分は最後まで自分。どんなときもいつも一緒にいてくれる唯一の存在。「だから筋トレして自分のハートを鍛えろ」という話。
憧れの人は持たない(P209)
人生で「○○さんのようになりたい」という憧れの人を持つ必要はない。
自分がもし、その人のようになれたとしても意味はない。なぜならそれはその人の二番煎じ。オリジナリティがないから。
他の誰かになることを目指すより大切なのは、自分というオリジナリティをとことん磨き上げていくこと。
自分はこの世で自分しかいない。だったら、その自分をとことん磨く。そこに意味と価値がある。
感想など
「筋トレバンザイ。ともかく体を鍛えれば人生が良くなるぞ」
という至極明快な内容で、時間管理云々は正直ただのおまけのような気もしないではありません。
とはいえ、実際に筋トレをやって、体を鍛えること。健康を大切にすること。それは本当に私自身が実感していることで、結局人生の資本は体。
その体をきちんと管理できるということは、人生の大きな武器である時間も管理できることと同意。
この意味で、本書は筋トレ云々関係なく、いかに自分を律し、人生の限られた時間を大切にすべきなのかを提起する、刺激的な本です。
筋トレをやるやらないは別として、もっと自分をビシッとしたい。時間をうまく使いたい。そう感じたら本書がおすすめ。
そして、「筋トレって、そんなにいいの?」と思ったら、物は試し。ジムへ足を運び、トレーニングを始めてみると良いかもしれません。