仕事選びの極意は、頑張らなくてもできること。『自分の適職がわからない時に読む本』を読む

自分の適職がわからない時に読む本―就職で失敗したくない、してしまったすべての人へ

仕事選びは人生計画の大事な部分。

仕事選びで失敗しないために知っておきたい事とは。櫻井秀勲著『自分の適職がわからない時に読む本』(スリーエーネットワーク)の読書感想です。

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内容について

職業適性の考え方がまとめられているビジネス本です。

主な内容ですが、企業の採用の現状から、仕事の向き不向き、会社選びのポイント、占いを活用した適性診断など、独特な視点で仕事選びに対する考え方が中心になっています。

仕事選びのNG項目や適性に対する考え方など、具体的な内容が多く、「この考え方で仕事を選べば失敗しないだろう」という有益なアドバイスがたくさんあります。

本の副題に、「就職で失敗したくない、してしまったすべての人へ」とありますが、この本は就職活動する学生向けの本だと思います。すでに就職している人、転職を検討されている方向けの内容ではありません。)

以下、本書の気になった内容の要約です。

転職を考える前に知っておきたいこと(P2)

始めに、日本は新卒主義。

社会に出て、転職し成功できる人間はごくわずかで、大半は、転職する度に年収が下がっていく人が大半を占めるという現実を知っておく。

将来性のない職業がある(P21)

職業には年収ヒエラルキーがあり、年齢が増すごとに収入が伸びる仕事、リストラされるリスクがある仕事がある。

35歳くらいになってお払い箱にされないよう、仕事の将来性を冷静に見極める。

日本では外様は弱い(P24)

日本の会社は新卒から入社した者が有利な「譜代主義」社会であり、転職により中途入社した「外様」は出世しにくい。

なかなか信用されないため、出世しにくい現実がある。

人生は35歳までに決まる?(P27)

人生は35歳までで概ね勝負が決まる。

そして、会社にしても、最初の1年間が勝負。それさえ上手く行くことができれば、つまづくリスクが大幅に減る。時間をムダにしないために、自分の適性は早めに。

管理人注釈

「35歳までに人生が決まる」という本書の考え方は少し極端かもしれませんが、仕事選びという点においては、ある意味真実かもしれません。

出世にしろ、転職にしろ、日本社会では一度ドロップアウトしてしまうと、待遇や環境の良い仕事に就ける可能性が激減するのは事実だと思います。

もちろん、例外はあるでしょうが、一般的には、最初の職業選択・会社選択を誤ると、その後苦労します。

仕事選び、会社選びは、慎重にした方がいいと思います。

向き不向きがある(P30)

人生を振り返って、人生に満足できる人は自分に向いた仕事&適性のある仕事を選んだ人

向いていないところは余計な苦労が多く、苦労するのに結果もでないことが多い。

適性のある仕事なら、頑張らなくても自然に仕事ができるので、結果も出やすくなる。

「頑張れば、努力すれば何でも出来るようになる」と変な希望を持たず、自分の向き不向きを冷静に判断し、それに応じた仕事を選ぶ。

自分に過度な期待をかけない。

こども時代に適性を見つけるカギがあり(P48)

こどもの頃に熱中したこと、親の家業など、環境や性格に仕事選びにおけるヒントが隠されている。

管理人注釈

先日、家の掃除をしていたら、私が小学生の頃書いたと思われる絵本が出てきました。

自分では全く忘れていたのですが、今、自分が文章を書いて生計を立てていることを考えると、こどもの頃していたこと&好きだったこと=自分の天職を示すヒントなのかもしれません。

高望みは害があるだけ(P59)

仕事も学校選びと同じく、現実的な能力や自身の適性を考えて選ぶ。

高望みしても、向いていない場所は結局離れることになり、人生の時間を浪費する。(=人は自分に相応しいものを手に入れていく。)

一流大卒が多い会社はやめておけ(P62)

一流大卒の学生が殺到する企業=営業を嫌い、管理職を志向する安定志向の多い学生が集まる企業。

安定を望む人が多いということは、会社的に停滞期に入るサインなので、将来性が危うい。

ただし、自分が有名大卒で、自分の母校の卒業生が多い会社は狙う価値あり。学閥効果で良い思い(出世しやすい、組織で守ってもらいやすいなど)ができる場合もある。

逆もまた然り。自分の母校の卒業生の少ない会社はやめておく。

上司という生き物(P78)

基本的に、上司は自分を脅かす優秀な部下を嫌う。

どんな会社であれ、上司に気に入られないと出世できないので、上司に警戒される行動は避けるべき。

ワンマン企業は業績が良くても避けた方がいい(P84)

ワンマン社長の会社=急成長してきた会社

ワンマン社長の周りは自主性のないイエスマン社員が多く、ワンマン社長の退任後、ツケが回ってくる可能性が高い。

そうでなくとも、社長が全面に出ている会社はいろいろある。

転職で注意したいこと(P96)

1、業界全体の給与が低いところは避けるべし。2、その分野のトップか、ベンチャーを狙う。

売る力を磨くことが個人の価値を高める(P102)

売る力のある人は、どんな業界でもやっていける。売る力、セールス力を磨くべし。

劣等感があるなら金持ちを目指せ(P105)

身長や容姿、学歴に劣等感がある人ほど、実は成功しやすい。

コンプレックスを武器にして、恥や格好など気にせず、もたざるものとして、貪欲さを活かす。

「これだ!」と思う仕事を見つけたら(P150)

心に決めた仕事が見つかれば、あとはそれを極めるべし。

他に関心を向けず、その仕事でトップを目指すくらいの気持ちで、仕事に取り組む。

「希望通りに就職できなかった」という人へ(P155)

就職で失敗したからこそ、天職をつかむ人もいる。

希望通りの会社に就職した人が、中年になったリストラされることもよくある。人生万事塞翁が馬、失敗しても人生をあきらめてはいけない

いじめの多い業界がある(P172)

世の中には、人を攻撃せずにはいられない人種がいる。

そのような人間が集まる業界(マスメディア、体育会系の業界、金融関係など→お金や権力、力が関係する業界)がある。

学生時代、いじめの経験がある人がそのような業界に入ってしまうと、いじめに遭う可能性があるので、仕事選びには注意すること。

運は馬鹿にできない(P176)

どんな会社も欲しがるのは運の強い人。

世の中には不条理なほど運の良い人がいるのも事実。オカルトのように聞こえるかもしれないが、運を良くする研究はしておいた方がいいかも。

頑張ってできる仕事よりも頑張らなくてもできる仕事を(P206)

究極の仕事選びは、無理せずとも出来る仕事を選ぶこと。

頑張っても個人の適正などで、努力は限界がある。それに無理は長く続かないので、無理しないに限る。

自然にできること、無理せずとも続けられる仕事が、結局一番。

感想など

仕事選び、適性についての考え方が分かりやすく理解できました。

「仕事は適性、無理せずできる仕事を」という本書の考え方はとても共感できるもので、私も常々、そのように感じています。

私も天職経験があるのでよく分かるのですが、仕事でも、自然に取り組めるものと、「頑張ろう」と気合を入れないとできない仕事があります。

自然に取り組める仕事は、効率的にでき、かつ仕事で疲れることがあまりありません。

一方、気合を入れないとできない仕事は、作業をしていて疲れますし、挙句適性のある人より頑張っても上手くいきません。

それに、無理して続けることで、ストレスやら何やらで、体を壊してしまう場合もあります。

仕事は何年も続けてナンボなので、無理をする仕事は、寿命を縮めてしまうのではないかと感じています。

たかが仕事、されど仕事。良い仕事を選びたいものです。

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