過去はいつでも美化されるもの?『本当は怖い昭和30年代』を読む

本当は怖い昭和30年代 〜ALWAYS地獄の三丁目〜

あの美しい昭和のイメージはウソだった!?

『本当は怖い昭和30年代~ALWAYS地獄の三丁目~』(鉄人社)の読書感想です。

この本について

映画『always 三丁目の夕日』シリーズに代表される、昭和30年代の古き日本。

私もこの映画シリーズが好きで、日本にはそんな夢と希望、温かい人情が満ちた時代があったのかな、と思っていました。『本当は怖い昭和30年代~ALWAYS地獄の三丁目~』を読むまでは。

本書によると、昭和30年代はノスタルジアを呼び起こすような良い時代ではなく、むしろ日本の暗黒時代だそうです。

貧富の差は激しく、人々は生き抜くことに必死。公衆衛生、街の治安も悪く公衆衛生もイマイチ。犯罪発生率は現在とは半端ないほど高く、モラルのない、そんな危険に満ちたカオスな時代

古き良き日本的なイメージを持つ昭和30年代が実際はどんな時代だったのか、日常生活、社会、教育、様々な方面から、当時の日本のダークサイドが書かれています。

この本を読んでいると「それはホントかいな」と疑ってしまうような内容が多くて、「昭和=日本の古き良き時代」というイメージが、みるみる崩れていきます。

このような内容です。

・昭和30年代の女性の自殺者は現代よりも比較にならないほど多い。今よりもとんでもなく生きづらい時代。

・不衛生で病気も多い。多くの人が虫歯、感染症にかかっていた。

・企業倫理などあったものではなく、どんなことをしても儲けたもの勝ちの時代だった。

・貧富の差も激しく、一部の超金持ちがいて、多くの日本人は貧乏で貧しかった。

・暴力的で乱暴な時代。今問題の「キレる老人」の多くは昭和30年代の暴力的な時代、青年期を過ごした人。(=老人犯罪の多くは世代的な問題?)暴動も多く、労働者のデモ、暴動が頻発。文句があればすぐ暴動。

このような具合、およそ200ページに渡り、昭和30年代の日本のダークサイドが、様々な視点から書かれています。

現代社会にもいろんな問題がありますが、この本を読む限り、今の世の中は、昔よりも良くなっているのかもしれません。この本を読んだあと、現代に生きて本当に良かったと思いました。

少なくとも、私は昭和30年代の世の中では生き抜くことはできないな、と思いました。

本の購入はこちら

コメント