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辻秀一著『禅脳思考』の読書感想です。
この本について
アスリートたちが実践するメンタルトレーニングを実生活に生かす本。心を整え、自分をコントロールするためのヒントが満載です。
以下、本書の読書メモです。
結果を得るために意識すること(P4)
自分の能力を最高に引き出すこと=最高の結果を得ること。
ポジティブ思考で結果が出ない理由(P6)
ポジティブ思考は嘘で現実を書き換えようとすること。本心は嘘だと分かっているから、心が乱れて結果が出せない。
脳について(P18)
脳は認知という機能が主役で、次の3つの役割がある。
1・外界と接着する機能
2・行動を決定していく機能
3・外界の出来事に対して行動を促すための機能
禅的な思考(P38)
大切なのは、目の前で何かが起こっているとき、それに意味付けしている自分に気がつくこと。そして、物事をあるがままに受け入れること。
物事に意味付けしている自分に気がつくことができれば、心の状態である自分の感情にも気がつくことができる。
心を整える4つの原則(P134)
1・徳
行動のなかに現れるその人の基本的な性格。
2・自制
適正な振る舞いをすること。
3・ユーモア
リラックスして振る舞うために必要なもの。
4・友情
人と関わり、人生の素晴らしさを味わうために必要なもの。
自分の心を自分で整える(P172)
気持ち、感情は自分の振る舞い行動で驚くほど変わる。
・表情(笑顔でいること)
・呼吸(深い呼吸)
・姿勢(姿勢を正す)
この3つを意識して、自分の心を自分で整える。
人間関係の原則(P185)
人間関係を好転させるポイントは、人を変えようとするのではなく、自分から変化していくこと。
結局、何をしようと人は変えられない。
人を変えようとせず、自分から自分の箱の外へ出て、柔軟に変化していく。それによって、人間関係をよりよくできる。
感想など
「大切なのはポジティブ思考ではなく物事に意味付けしようとする自分の認知に気がついて、あるがまま受け入れようとすることなのかも」
そんな印象を持った本。
心の強さというと、具体的に説明しにくいですが、心の折れやすさや強さが、仕事、人間関係、いろんなところに影響していて、何かを実現したい、手に入れたいものがあるとき、心という要素が、願望実現のカギを握る大きな要素だと感じています。
いくら能力や才能、チャンスがあっても、心が弱ければそれを生かすことができなくて、心の弱さゆえに、実力以下のものに甘んじてしまう、そういう問題が出てきます。
心=自己評価、強さ、意志、気持ち、いろんな要素がそこにはありますが、要は、結果を出すためには、心を意識して、そうやすやすと折れないように意識を持つことが大切なのかもしれませんね。