良い楽器には魂がこもっている。『ストラディバリウスの真実と嘘』の読書感想

ストラディヴァリウスの真実と嘘 至高のヴァイオリン競演CD付き

ヴァイオリンの修復・鑑定の世界的第一人者として知られる、中澤宗幸さんの著書『ストラディバリウスの真実と嘘』の読書感想です。

ヴァイオリンの名器として知られるストラディバリウスの誕生から特徴など、伝説の名器の様々な話&中澤さんの自叙伝+音楽哲学が書かれた内容の本です。

ストラディバリウスとは

17世紀〜18世紀、イタリアの楽器製作者であるアントニオ・ ストラディバリによって製作されたバイオリン。「世界最高のヴァイオリン」と評価されている名器。

ヴァイオリンの聖地として知られるイタリアのクレモナの街並みからヴァイオリン工房、ストラド修復過程の写真など、貴重な写真を始め、有名な指揮者や演奏家のストラディバリウスに関する裏話など、ストラディバリウスの様々なエピソードを楽しむことができます。

感想など
ストラディバリウスというと、ヴァイオリンのなかでも「超」がつくほど高額な楽器。「高ければ内容が絶対いい!」とは言えないものの、やはり、高価な楽器はそれなりに理由があります。

「楽器を始める場合は、安いものではなく、欲しいと思った良い楽器を買うことが重要(欲しいものは最高のものを持つ)」というようなことが書かれているのですが、確かにそうだなぁ、と思います。

私も、2013年9月にK.ヤイリのYW1000というアコギを買ったのですが、音が良いので、アコギを弾いていて楽しいですし、他のアコギの音を聞いて、音の違いが分かるようになりました。

様々なヴァイオリンを修理、修復してきた中澤さんも、楽器について次のように述べています。

「いい楽器はいい演奏家を育てます。いい楽器を弾いているとその音色が演奏家の中に眠っていた何かを刺激し、ヴァイオリニストの音楽性を変えることさえあります。」(P205)

良いものを使うことで良い音が分かる。これは真実だと思います。

ちなみに、この本にはCDがついていて、ヴァイオリンの名曲が収録されています。モーツアルトからベートーヴェン、クライスラーなど、クラシックの有名な曲が楽しめます(演奏者は中澤さんの妻でヴァイオリニストの中澤きみ子さん)。

本でヴァイオリンの名器、ストラディバリウスについて知り、そして自分の耳で音を楽しむことができる極上の仕様。音楽を聴く楽しみが深まった一冊でした。

本の購入はこちら