失うことへの恐れがダークサイドへの道へつながっている。
ジョージ・ルーカス監督作品、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン主演『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)の感想です。
この映画について
ジェダイたちの落日と闇のヒーローが誕生するエピソード描いたスタウォーズのエピソード。
フォースの均衡をもたらすはずの男が、なぜ闇に堕ちるのか、その謎がいよいよ明かされる・・・。
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感想など
ジェダイたちの滅亡が涙なくしては見られない話。
ジェダイの落日が描かれるこのエピソード、フォースの均衡を取り戻すはずの男がダークサイドに堕ち、残虐非道な行為へ。
最後には師匠と1対1のバトルに。その最後、師匠の「アナキン、私はお前のことを弟のように思ってた。愛したのに!」という叫びが何とも悲痛。
失うことを恐れるがゆえ、弱い心がゆえに、悪い心を持つ人間に籠絡され悪のヒーローに。
スター・ウォーズはあくまで仮想の物語ですが、でもこんな話、結構現実でもあるような気がします。まっすぐ、正しい心を持つがゆえに、世の中の負の部分を目の当たりにしてダークサイドに堕ちてしまう。
前に読んだ本にスカイウォーズのスクリプト、モデルについて書かれていたのですが、それによるとスター・ウォーズはジョセフ・キャンベルやユングなど、いろんな心理学的な視点で脚本が書かれているそうです。
だからなのか、スター・ウォーズのシナリオに、どこかしら、人の普遍性というか、そういうものを感じるのかもしれません。
それにしても、師匠と弟子の戦い、光のマスターと闇のマスターとの戦いは何度観ても最高。エンタティメントとしても楽しく、そして見るたびに人の普遍的な何かに気がつく。
最新作も楽しみ!