人生、何をやるかより、何をやらないか。『「やめること」からはじめなさい』を読む

「やめること」からはじめなさい (星海社新書)

人生、あれこれ始めずにまずは普段の行動の整理から。

千田琢哉著『「やめること」からはじめなさい』(星海社新書)の読書感想です。

内容について

人生で成功したいなら「○○をしよう!」ではなく「△△をしないこと」が大切です、という本。

「人生、頑張るなら行動するしかない。しかし、その行動、努力が報われない場合もある。では、報われる人生にするためにはどうすればいいか。それは、手放すことだ。固定観念、当たり前と思うことを手放しなさい。」

これが本書の主張。この主張のもと、何をしないか、何を手放すか、仕事や習慣、人間関係など、「手放すことリスト」が列挙されています。

以下、本書の気になった内容の要約です。

イヤな仕事を辞める(P24)

イヤなことに妥協はしない。

今の時代、1つの仕事にしがみつかなくても、いろんな生き方ができる。イヤなことに妥協する人生なんて楽しむことはできない。

そのような仕事なら、クビになって本望。イヤな仕事を辞められることは、自由への道。

上司はホドホドに扱え(P28)

プロの世界では年齢は関係ない。仮に上司がいても、本気で立てる必要はない。形だけ立てておけばいい。

名刺に頼るな(P36)

会社員、特に名のある会社の社員なら、ついつい会社のブランドと自分の実力を混同してしまい、勘違いしてしまうことがある。

冷静に、「○○会社」という肩書がなくなった時、相手をしてもらえる実力があるかどうか、考えてみる。

まぁまぁの人間関係を捨てる(P58)

会ってもいいし会わなくてもいい関係の付き合いはやめる。本当に付き合いたい人とだけ付き合う。

人脈交流会には参加するな(P63)

人脈交流会に参加して「人脈」作りなど考えてはいけない。そのようなところで作れる「人脈」は全く役に立たない。

人脈を考えるなら吉田松蔭の松下村塾を思い出す。

松下村塾は一人一人が独立した個人が集まる塾であり、彼らは自分一人でやっていける人間だった。自分一人で独立できない人たちの集まりに参加しても、意味はない。

イヤな奴と会わなくなると成長できる(P71)

「イヤな奴と会うことで人間的に成長できる」というのは少し違う。

イヤな奴と会うことで、それがどれほど人生のムダか認識できるので、イヤな奴と会わないで済むように頑張れる。

気を遣うことについて(P76)

成功した人が気を遣うことは謙虚さにつながり、成功していない人、実力がない人が周りに気を遣うことは卑屈さにつながる。

稼ぎたいなら貯金をやめる(P92)

お金はいくら貯めても安心できることはない

それなら、自分に投資した方が、よりお金を有効に使うことができる。お金の流れを止めず、自分に投資することで、稼げる力を育てる。

資格取得は一部をのぞきやめておけ(P138)

医者や教師、弁護士、その道の専門職を目指すなら資格は取るべき。そして、その道を極めるべき。

しかし、自分の肩書を増やすための資格コレクトはあまり意味はない。

睡眠は削るな(P164)

眠い頭で働いてもパフォーマンスが激減する。

自分の体を大切にすることは職業人の基本。根性論で睡眠時間を削るのは害があるだけ。

一度あって終わりの人付き合いをやめる(P172)

やたらと人と会いたがる人は、えてして「一度会ったらそれ以降お目にかからない」人間関係になりがち。

人との関係を作るなら、長く付き合える人と関係を持つ。

感想など

「人生を縛る行動、疲れる人間関係、不必要な作業をやめて、もっと人生を合理化しよう」

という著者のメッセージが伝わってくる本でした。

「やめる」というのが意外に奥深くて、何かをやめることで、やることの意味が理解できたりします。

これは、物を捨てると物の価値が理解できるようになることと、近いものがあるかもしれません。

いずれにせよ、日常において、自分にマイナスになっていることをスパッとやめることは、間違いなく有益だと思います。

この本を読むことで、不必要なこと、害があることをやめるきっかけになるかもしれません。

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