必要なとき、必要な誰かと出会うために知っておきたいこと。
島田秀平著『島田秀平が3万人の手相を見てわかった!「ご縁」のつかみ方』(SB新書)の読書感想です。
この本について
手相師(?)の著者が正しいご縁の結び方や広げ方を著者の体験や手相による鑑定から解説している本。
この本を読めば、ご縁をつかむためにしたほうがいいこと、しないほうがいいことが分かりやすく分かります。
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P20)
人生が上手くいっている人は必ず、ある段階で必要なご縁をつかんでいる。訪れたご縁に感謝して大切にしている。だからうまくいく。
大切なのは人とのご縁をムダにしないこと。ご縁を正しく結び、丁寧に扱うこと。それができれば人生はもっとうまくいく。そして豊かになる。
ご縁を呼ぶシンプルな方法(P30)
笑顔はご縁を呼ぶための一番簡単な方法。ブスっとしているよりも、ニコニコ笑顔の人の方が良縁をつかみやすい。
大切なのは普段から自分の表情に気を使うこと。多少大げさなくらい、ニコニコ笑顔を作って人と接すること。
ご縁をダメにしてしまう悪習(P35)
人の悪口を言う=ご縁をダメにする最も簡単な方法。
ご縁に恵まれない人生を送りたければ、四六時中誰かの悪口を言っていればいい。そうすれば人生ずっと、孤独で寂しい人生を送ることができる。
出会いの幅を広げるには(P40)
いろんな人と知り合い、人間関係を広げるには、馴染みの店を持つのがおすすめ。
「ここぞ」というお気に入りの店を持ち、そこに定期的に通う。それによっていろんな人と知り合うことができるし、食事以外にも、「おいしい」思いをすることができる。
連絡は自分から(P47)
出会った人は大切にする。そのためには定期的な連絡が必要不可欠。そして連絡は自分が送るのが良い。
別に難しいメッセージを送る必要はない。
「久しぶり。最近どうしてる?」
「そろそろ誕生日だよね。おめでとう!」
というような短くてシンプルなメッセージで構わない。
定期的にメッセージを送って、「私はあなたのことを気にかけていますよ」というサインを示すこと。
それが縁を保ち、つなげていくための秘訣。
とりあえず流れには乗る(P50)
物事には流れがあって、とくに頑張らなくてもなぜかサクサク、物事が進んでいくときがある。そんなときは、その流れに乗っていくのが良い。
それで上手くいくことはご縁があったこと。逆に、上手くいかなかったことはご縁がなかったこと。
流れがやって来ていることそのこと自体が大切なので、何はともあれ、流れには乗ること。
縁が切れるとき(P59)
人との縁が切れるとき=その人との関係を卒業するとき。
つまり、もうその人から学ぶべきことを学んだサインであり、もはやもう会う必要性がなくなってしまったということ。
縁が切れることでそこに新しいスペースができ、新しいご縁を呼び込むことができる。だから切れてしまう縁、断ち切りたい縁はさっさと切っておくことが大切。
感じがいい人になる(P71)
縁に恵まれる人は、能力や才能がある人ではなく、感じがいい人。人に不必要に嫌われない人。
縁に恵まれる人になりたければ、、笑顔を大切にして、きちんと挨拶し、態度や言葉で人に好感を示せる、そんな「感じがいい人」を目指すことが大切。
運について(P74)
成功するために運は絶対必要。しかし運だけでもダメ。成功するために必要な努力をする。限界まで頑張る。そこに運が加わることによって、成功することができる。
つまり運と努力は成功の両輪。どちらが欠けてもダメ。
30代以降の考え方(P79)
30代からは、自分が「何をしたい」のかではなくて、「何ができる」のかを大切にすること。
自分ができること=自分が誰かの役に立てること。そこに自覚的になることによって、必要なご縁が引き寄せられてくる。
大切にすべき人々(P89)
自分が年を取れば取るほど、立場が上に行けば行くほど、下の人間に気を遣うこと。
基本的に人の人間性は、自分より立場が下の人に対してどう振る舞うかによって明らかになる。
偉くなって部下に横暴に振る舞う人は結局その程度の人間性だし、驕れる者久しからず。いつかは運に見放される。
しかし、どんなときも自分より立場の下の人を大切にできる人は、下から支えてもらえるので、いろんな意味でめでたしめでたしになれる。
つまりどんな人も大切にかつ丁寧に接することが肝心。
ご縁を広げる考え方(P95)
ご縁は人間力。人間の器が大きければ大きいほど、いろんなご縁を引き寄せることができる。
器を広げるために大切なのは、自分の考え方や価値観に固執しないこと。
そのためには、人の話をしっかり聞く。むやみに否定しない。自分の世界を狭めない姿勢で生きることが大切。
迷ったらやってみる(P103)
やるべきかやらざるべきか、迷ったらとりあえずやってみるのがおすすめ。とくに、人からの頼まれごとはできる限りやってみる。
そうすれば自分の器も広がるので、新しいご縁が自然と広がっていきやすい。
良縁を得るために必要なこと(P143)
良縁を得たいなら、今持っている悪い縁をさっさと切ること。
何かを捨てれば何かを得られるのが世の中の原則。今の自分に必要ないものはさっさと手放して、今の自分に必要なものを手に入れていくのが良い。
戌年のポイント(P154)
占い的に戌年は義理人情の年。人とのご縁を結び、人脈を広げていくのにピッタリの年。
お金をけちらない(P161)
ご縁はご円。人とのつながりにお金は必要不可欠。お金をケチって、大切なご縁を見逃さないようにすべし。
感想など
「ご縁」というキーワードをもとに、人とのつながりを考えることができる本。
「人生はご縁」とよく言われますが、これは本当にそうだな、と実感するこの頃。
いつどこで、そのご縁がやってくるかは分からなくて、それは普段の生活のなかのほんの一瞬にやって来るので、そこに気づくか気づかないかは、とても大きなことだと感じています。
本書ではご縁を見逃さずにご縁を大切にできる人になるための考え方や方法が紹介されていますが、個人的にはご縁の広げ方、保ち方はとても勉強になりました。
とくに「感じがいい人」になるというのは、当たり前かもしれませんが、とても大切なことだと実感しています。
やっぱり、人は感じがいい人に近づきたくなります。別に人に好かれる必要はないかもしれませんが、あえて感じが悪い人になるメリットはありません。
なので最低限人と敵対しない自分を作っておくのも、ご縁を狭めないために必要な処世術ではないでしょうか。
ということで、人生はご縁。このテーマに「ピン!」と来たら、一読して損がない内容になっています。
「今年一年、いろんな人と知り合って、人生をもっともっと豊かにしていきたい!」
というあなたにおすすめの一冊です。