持ちつ持たれつ、賢く生き抜く。『組織の掟』の読書感想

逆らうだけでは損!利用できるところはトコトン利用する。

佐藤優著『組織の掟』(新潮新書)の読書感想です。

この本について

元外務官僚の著者が、組織の良いところ悪いところ、組織を生き抜くための実利的な考え方を述べている本。

この本を読むことで、そもそも組織とはどんな性質を持っているのか、組織のなかでどうやって身を処せばいいか、組織で生き抜く極意を学ぶことができます。

以下、本書の読書メモです。

組織で自分を磨く(P25)

良い組織は人を引き上げてくれる。自分を鍛え、育ててくれる。

10年以上、1つの組織で一生懸命仕事をしていると、一人前になれるので、多少のことは歯を食いしばって頑張るべし。

面倒事は下へ行く(P42)

官僚的組織においては、水が高い方から低い方へ流れるが如く、汚い仕事、面倒な仕事は下が処理することになる。

「仕事は部下に任せ、上司は責任を取る」なんて言葉はただの綺麗事で、実際問題、部下の成果は上司の手柄になってしまう

部下の立場としては、上司が自分の成果をどれくらい認めるかで、その上司の人間性を見定める必要がある。

一方、自分が上司になったら、部下を頑張らせ、部下のやる気を奪わない程度に成果を搾取する。

出世は運である(P57)

大きな組織において、一度でも出世ラインを外れてしまった場合、出世のチャンスは2度とやって来ないと考えた方がいい。

出世にはいろんな要素があって、配属先の上司と折り合いが悪いなど、運に左右されてしまうところがある。

組織で働くということは、自分の努力や頑張りとは関係なく、運命が決められてしまうところがある。

「1番病」の人間の扱い方(P99)

失敗経験がなく、受験競争や就職で勝利してきた「1番病」の人間はプライドが高く、自分より優れた人間がいれば、やる気を失くしてしまう。

このような部下を扱う場合、個別に指導をし、「君のココが優れている、それは私がよく分かっている」という態度で部下の自尊心を引き出し、やる気を出してやること。

上司・同僚の話を真に受けない(P113)

職場の人間関係は嘘つきがいる前提で考える。

世の中にはちょくちょく小嘘をつく人間がいて、自分のミスを嘘でごまかしたり、意図的に嘘の話をする人間がいる。

部下や同僚、上司が真実を語るものと信じていると、痛い目に遭う

最低限の付き合いはしておく(P135)

組織で働く上で致命傷となるのは、「あいつは人間嫌いだ、付き合いが良くない野郎だ」と評判を建てられること。

最低限、職場の飲み会等は参加しておいた方がいい。二次会まで付き合う必要はない。一次会でも参加して、「あいつはいた」という印象を残しておくことが大切。

自分で対処できない問題はスルーする(P162)

人の能力には限界がある。

自分の能力、スペックを超えた案件は、言わず聞かざるで関わらないこと。無理に対処しようとすると、それが自分の首を締める。

感想など

「組織で生き抜くのは本当に面倒で、大変だなぁ」と思った本。

組織は人の集まりで、そこには育ちも価値観も考え方も、何もかも違う人たちがそろって、一緒に働いています。

そういう場にいれば、いろんな人間関係があって、面倒事も山程やってくるのは自然なこと。

そこで、失敗しないよう、組織に潰されないようにやっていくのは本当に大変なことなのかもしれません。

1つの会社を定年まで勤め上げる。もしかしたら、それは、とんでもなく偉大でスゴイことなのかもしれませんね。

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