明治の文豪、夏目漱石はこんなセンセイだった!?『英語教師 夏目漱石』を読む

英語教師 夏目漱石 (新潮選書)

文豪、夏目漱石は気難しいセンセイだった?

作家となる前の夏目漱石が、英語教師としてどのような仕事をしていたのかを当時の資料で分析した本、『英語教師 夏目漱石』の読書感想です。

この本では、文学者としての夏目漱石ではなく、英語教師としての夏目漱石の姿に焦点を当てています。

漱石自身の英語力から、漱石が英語教師としての活動など、五章に渡って解説されています。

各章の内容は次の通りです。

・第一章

→漱石の英語学習歴

・第二章

→漱石の英語についての考え方や教育論

・第三章&第四章

→英語教師としての漱石(松山や熊本、帝大、一高)

・第五章

→漱石の作品のなかの英語教師や、子どもへの語学教育など

感想など

個人的に読んでいて面白かったのは、漱石の教師時代。第三章の松山や熊本に英語教師として赴任したときの漱石の様子です。

英語教師として教壇に立った漱石が、英語についてどのような考えを持って、生徒とどのように接したのか、詳しく書かれています(漱石直筆の英作文や試験問題も掲載されています)。

漱石と言えば「坊っちゃん」の中学教師の話が有名ですが、実際の漱石は気むずかしく生徒からすれば「からみにくい」教師だったようです(P147)。

漱石自身、強職に愛着はなく「自分には向いていないのでサッサと辞めたい」と何度も考えていた様子が伝わってきます。

ただ、職務には非常に熱心で、漱石の英語指導はとても厳しいものだったそう。

中学教師時代、高等学校の教師時代、漱石の指導が詳しく書かれているのですが、漱石の指導は容赦なく、生徒にとってこわい存在だったよう。

漱石がどんな先生だったのか、文豪のもう1つの姿を垣間見れる面白い本でした。

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