先日、昔の友人と久々会い近況を報告。
そのなかで結婚の話が。私も友人も30を越え、良い年になっていますが独身(2013年時点)。「周りからのプレッシャーがきつい」と友人は言っていました。
「おまえはフリーランスだから、結婚厳しいんじゃないの?」
となかなか辛口なことを言われましたが、私は変わり者ですし、今まで結婚は考えたこともありませんし、予定も(今のところ)ないので、正直ピンと来ませんフリーランスは結婚が難しいという点で、客観的に「そうかもなぁ」と素直に思います。
結婚はお金が第一?
よく、ヤフー知恵袋や小町で「彼がフリーランスで収入が少ないです。結婚してもいいのでしょうか?」というような相談がありますが、女性から見ると、収入が安定している男の方が信頼できると思いますし、結婚対象になるのも当たり前のことだと思います。
生活に子育て、現実問題、結婚はたくさんお金がかかります。
お金なくして幸せな結婚生活を夢見ることはできないのが現実。お金のことは、男であれ女であれ、パートナーの年収は確認しておきたいのが人情でしょう。
一般的に、会社員であれば、年収が安定しているので、お金の予測が外れることはあまりありません(リストラされて将来の計画が狂う可能性も0ではないかもしれませんが)。
しかし、フリーランスの場合、会社員とは事情が違います。
フリーランスは社会保障がアレですし、年金も期待できません。体が動く限り、一生働く覚悟が必要かも(私は今の仕事が好きなので、体が動くまで&あの世に行くまでは仕事は続けたいです)。
この点、フリーランスの男性は、結婚相手として、シビアに判断されているのは間違いないと思います。
収入が不安定&将来の保証がないのは紛れもない事実。結婚は愛だの縁だの、理想的な結婚論はいろいろあるかもしれませんが、お金や安定を重視する女性から見れば、お金が結婚するorしないの材料になるのは間違いないと思います。
既婚者もお金がきつい?
よく、2ch系のまとめサイトで「年収500万円以上でないと結婚できない」系のネタがありますが、結婚は想像以上にお金がかかります。独身の私からみても、既婚の先輩方や友人たちの結婚生活は大変だろうというのが分かります。
すでに結婚している会社員の某友人は、35年ローンを組んで家を買い、教育ローンなどの子どもの教育費の重圧が彼一人の肩にのしかかっています。
彼の楽しみといえば、出張中、奥さんには知られずにコッソリ悪い楽しみにお金うこと。そのために、僅かな小遣いをやりくりする努力は、結婚生活がそう簡単なものではないことを教えてくれます。
とはいえ、彼は会社員。収入が安定している点はやはり強み。
結婚している友人たちは全員が会社員。毎月安定した収入を得ている人たちです。毎月、銀行口座にお金が振り込まれるのは、やはり安心するもの。
安定した結婚生活を希望する女性たちにとって、毎月お金が確保できる会社員の男性は、やはり安心できると思います。
(※まぁ、でも年収関係なく結婚している人もたくさんいるので、もしかしたら、年収云々よりは、縁があるのかないか、それだけなのかもしれませんね。)
収入の不安定さがネックに
一方、フリーランスはその点事情が違います。
フリーランスは個人事業主という位置づけですので、毎月の収入が違います。収入の不安定さが、結婚適齢期の女性から嫌われる原因になることも正直あると思います。
フリーランスの場合、あるときは良くて、あるときは胃が痛くなることも。そのかわり、会社に出社する必要もないですし、マイペースに生活できるのが良いところ。
安定のかわり、自由度を取っているのがフリーランスのライフスタイルなのですが、フリーランスが結婚するなら、そこを理解してくれる相手でないと、結婚生活は上手くいかないと思います。
お金第一、安定第一、周りと同じような暮らしが良いなら、フリーランスは選んではいけない生き方です。最近「ノマドワーク」が流行しているそうですが、いいことだけではありませんよ。
一般的に、収入が不安定なフリーランスは世間体が悪いです(とくに保守的な地域では)。私が独立当時、実家で仕事をしていたときはきっと、近所の人からニートか無職だと思われていたかもしれません。
そういう周りの目が気にならなくて、自分一人で仕事していくのが好きで、収入の安定より自由度を優先する人は、フリーランスが向いていると思います。
今はネットを経由してお金を稼げますし、クラウドソーシングなどで仕事をもらうこともできるにはできます。それでも、収入が不安定になるのは覚悟しなくてはいけません。
当然、結婚するにも、そこを理解してくれる女性でないと、上手くいかないこと間違いなしです。「共働き、家事共同でOK」という相手を見つけないと、結婚は無理というか、やめた方が安全かも。
というのは、フリーランスは個人事業者なので、結婚相手の選択は重要です。パートナー選びに失敗すると、人生だけでなく、仕事、未来、あらゆるものが終わってしまう可能性が高いです。
大切なのは後悔をしないこと
結婚は女性だけでなく、男性にとっても大きな問題。男にとって結婚は人生の行く先を決める大問題です。
良い相手、理解のある相手を見つけないと、結婚は灰色どころかブラックに、仕事もお金もヤバいのも事実。ヘンに結婚を焦って失敗するリスクを考えると、安易に結婚を決断できないのが正直なところなのかもしれません。
つまり一番重要なのは結婚してそれからの人生が上向くこと。最低でもマイナスにならないこと。その冷静な見極めも、大切ではないでしょうか。
実際私も、結婚しようと思えばいつでも結婚できる状況を経験しましたが、いざ決断を考えたとき、どうにもこうにも「これでいいんだ」と確信できない。結婚後の後を考えると胸がざわざわする。
そういうことがあって、私との結婚を具体的に希望していた彼女と別れたこともあります。この決断に後悔はしていませんが、ただ一つ言えるのは、一度下した決断は二度と取り消すことができない、ということ。
最終的に大切なのは、それで満足するか。それとも後悔するか。結局はそこなのだと思います。
フリーランスはパートナーの理解が必要不可欠
以上、フリーランスの結婚について、男性目線で文章を書いてきましたが、一番の問題となるのはやはりお金の問題だと思います。
収入の安定性の面でフリーランスや個人事業者は弱く、フリーランスで成功して一流企業の社員以上にお金を稼ぐのはごく一部なのも否定できません。
「収入が不安定でもいいよ、私も働くよ!」と言ってくれる女性はまだまだ少数派ですし、男側としても、「オラの金で妻こどもを養ってやる!」と自信を持って甲斐性を発揮できる人は少ないかもしれません。
ということで、常識的な生き方で家庭を持って結婚しようとするなら、フリーランスは厳しいかも。フリーランスは安定よりも自由度を追求する生き方だからです。安定と自由が両立した生活ができる人は、少数のラッキーマンのみです。
それでフリーランスは結婚はできるのか・・・?
女性でも男性でもご縁と結婚への意思があれば可能です。
自然な流れでパートナーを見つけて結婚する人もいますし、相手が見つからずに婚活をしてお相手を見つける人もいます。
なので結局は本人の意思と覚悟次第、という話です。
一番理想なのは、普段の生活で自然に出会って結婚することですが、ただ、結婚を希望していて相手がいない場合、結婚相談所や婚活などのイベントに参加を頑張る方もいます。
この場合、そのような場所で重視されるのは年収や職業などのスペックが中心。
例外もあるかもしれませんが、肩書、収入等の問題で勝負する場所では、なかなか世の中のシビアな現実を味わうことができます。
フリーランスの男性は、職業や年収を語ったら相手にされない可能性が高いので、仕事に理解ある適切な相手と出会える可能性が低いので、ご注意を。
最後に本音を少々
もしあなたが男性で、フリーランスとして今の仕事や、生き方にこだわりと自信を持っているなら、収入や肩書でしかあなたの見ようとしない女性と結婚するのはやめた方がいいかも。
価値観や考え方が違う相手と無理矢理に結婚したとしても、あなた自身が価値観を変える必要が出てくるだけでなく、家庭内での対応(お金や家族サービスなど)に苦慮する場面が出てくる可能性が極めて高いです。
「妻を大事にしよう、安定した仕事に転職しようかな」と自分の人生を諦め、いろんなことを我慢して努力しても、きっと人生、後々後悔することが多いと思います。
結婚して以来ガラリとやつれてしまった同業者の某君の話(彼は結婚相手を間違え、背負う必要のないものまで背負わされてしまったようです)を聞くと、あらためてそのことを実感します。
やっぱり、結婚は条件より人間性、一緒にやっていける人、お互いの立場を理解しようとして、歩み寄って、協調できる人とでないと上手くいかないのが現実。
人生山あり谷ありで、どんな人にもピンチがやってくると思います。そういうときこそ、心折れず、ピンチを乗り越えるためにパートナーの力が必要となります。
ですが、収入や世間体など、目に見えるスペックを重視する相手を選べば、将来危機が訪れたとき、「金の切れ目が・・・」という言葉を思い出し、選択ミスを後悔する羽目になると思います。
こんな風に考えると、「いざとなったら私も働くよ、あなたはあなたの仕事、頑張って!」と男の仕事を支えようとする女性がいたら、土下座してでも結婚を申し込みたいもの。
人として一緒にやっていけること。価値観を理解してもらえること。結局大切なのは、そこなのかもしれません。
良いご縁は逃さない
フリーランスは生き方、価値観の選択。
となると、フリーランスが良い結婚ができるかできないかは、フリーランスの価値観を理解してもらえるご縁があるかどうかにかかってくるのかもしれません。
「あんたの仕事には興味ない。大切なのはお金。収入が不安定で将来性がないなら、さっさと転職してもっと稼いでこい、コラ」と言う人と結婚するのか。
それとも、「収入が不安定かもしれないけど、私はあなたを信じてる。あなたの仕事、頑張って。応援するから!」と言って支えてくれる人を選択するのか。
その選択が将来のフリーランスとしての将来、人としての幸福感を左右するファクターになるのは間違いありません。
良い結婚をすれば仕事も人生もますます豊かに。それは、既婚の仲睦まじい知り合いのカップルの話を聞くと、つくづくそう思います。
一人気ままに自由に生きるのもそれはそれで楽しいですが、成功した結婚は、一人だけでは味わえない、喜びや幸せをもたらしてくれるに違いありません。
ただし結婚はあくまで相手あってこそのもの。しかるべき相手と出会い、ご縁がつながれば、する。「したいしたい!」と焦ってはむしろ、間違った選択をしてしまう可能性があります。
だからこそ、今結婚していない。それなら決してあせる必要はない、という話です。一緒になりたいと思う相手さえ登場すれば、いつだってできるのですから。
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