男たちの中年の危機の真実。『男性漂流 男たちは何におびえているか』の読書感想

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男性漂流 男たちは何におびえているか (講談社+α新書)

現代、男たちが生きづらい理由とは?

奥田祥子著『男性漂流 男たちは何におびえているか』(講談社+α新書)の読書感想です。

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この本について

中年男性のミドルエイジ・クライシスについて取材した本。

婚活メンや育メン、介護メンなど、長期間に渡って様々な男たちを長期間に渡って取材。今男たちが抱えている生きづらさ、男ならではの大変さに共感できる内容となっています。

以下、本書の読書メモです。

独身男が結婚を選択する理由(P34)

男が結婚するかしないか、そこには動機が影響してくる。

「独身だと周りから変に見られる」というような人の目を気にしての婚活は上手くいかないケースが多い。

しかし、男が本当に人生のパートナーを見つけたいと願うとき、最も相応しい相手と出会う。そして結婚していく。

男は婚活するより自信を持つ(P52)

結婚を目指すとき、たいていは出会いを探して婚活などのパーティーに参加するが、男の場合、婚活を頑張るより、自分に自信を持つことの方が重要。

仕事を頑張ったり、ボランティアで人から必要とされたり、そうして自信をつけていくと、結婚に対して大らかな気持ちになれ、自然に結婚したいと思うようになる。

仮面イクメンで疲れる男たち(P70)

妻に対して良い姿を見せようと育児を頑張ったり、周囲への見栄で育児を頑張る「仮面イクメン」たち。

自称「イクメン」の男性でも「仮面イクメン」は多い。彼らは、育児の大変さに苦労しつつ、あえてポジティブな態度で「育児を頑張る自分」を演じている。

頑張る育児は上手くいかない(P79)

仕事を頑張り、更にイクメンとして頑張る男たち。しかし、育児を頑張るあまり、かえって子どもとの関係が上手くいかなくなってしまうことも。

「子どもを教育しよう」としつけることで、子どもがなつかなかったり、場合によっては子どもに嫌われてしまい、育児に悩んでしまうイクメンが案外いる。

ケアメンの悩み(P100)

近年、男たちが悩むのが、親の介護の問題。

40代にさしかかり、仕事が忙しくなってくるのに、親の介護によって、仕事と介護、両方の問題を一手に引き受けざるを得ない男たちが増えている。

その背景には、「家族の介護は妻が担う」という今までのルールの崩壊であり、他に親の介護をしてくれる人がいないという、現代特有の家族のあり方の問題がある。

男の親の介護は職場から理解されにくい(P117)

現状、親の介護を抱えていると、職場でその辛さを理解してもらうことは少ない。

介護疲れで大変でも、仕事は仕事で責任を果たすことが求められる。そのため、「介護に専念するため仕事はやめたい」と追いつめられてしまう男たちも。

高齢化社会を迎える日本において、親の介護はとても深刻な問題になってくる。親の介護で悩み、孤立しないためにも、必ず周囲の理解を得て、誰かの助けを借りることが大切。

感想など

現代の中年男性たちが抱える悩みが切実な本。

この本では、結婚に悩む男性や、育児に悩む男性、介護に悩む男性、皆それぞれ大きな悩み、不安を抱えています。

それは決して他人事でなくて、「もしかしたら自分も」という問題ばかり。読んでいてリアリティを感じたのも事実。

人は皆年をとって、人生の正午を迎え、やがて夕暮れを迎えます。人生自由に試行錯誤できる時間は限られており、だからこそ、20代30代の時間が、とても貴重なものだと思います。

今20代後半~30代の男性の方は、この本を読んでおくと、「俺は40代以降、どんな人生を送りたいのだろうか?」と考えるきっかけになると思います。

未来で後悔しないために、今できることを。そんな気持ちになった本でした。

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