松岡修造著『挫折を愛する』(角川oneテーマ21)の読書感想です。
この本について
元世界的テニスプレイヤー、「熱い男」で知られる松岡修造さんの自己啓発エッセイ。
挫折を乗り越えるための考え方、心折れず前向きに頑張っていくための意識改革など、松岡さんの熱いメッセージが込められた、気迫の一冊となっています。
以下、本書の読書メモです。
挫折は避けられない(P3)
人生は挫折ありき、失敗や苦しみのない人生はありえない。
人は失敗し、挫折し、苦悩し、そこから立ち上がって成長していく。転んで強くなっていく。
挫折しても大切なのは再起すること。再び立ち上がること。そして、最後には勝利をつかめばいい。
心の折れやすさを克服する(P20)
心折れないこと、そのために必要なのが恐怖心を和らげること。
恐れや不安、そんな恐怖の気持ちが、心を折れやすくさせる。自分なりに、恐怖を克服できないまでも、小さくする方法を習得する。
自分の弱さを受け入れる(P32)
結果を出しているアスリートは、自分の弱さを知っている。
「俺はココがダメだ・・・」という自分の弱さを知ることで、それに振り回されない客観性と克己心がわく。
自分の弱さを否定せず、ありのまま、受け入れることが大切。
今できることをすぐにやる(P41)
成長はスモールステップ、一つ一つ小さなことを積み重ねていく。
そのために大切なのは、今できることを、すぐやること。やるべきことを先延ばしにしてはいけない。
How?>Why?(P58)
問題が起こったら重要なのは、できない理由、原因を考えるより、どうすればいいかを考えること。解決法に意識を向けることが大切。
苦しい時ほど笑う(P62)
逆境を乗り切るコツは、演技でもいいので、たくさん笑顔で笑うこと。
笑っていれば、気持ちも変わってきて、精神状態も最悪にはならない。追い詰められたときほど、笑って乗り越える。
ピンチこそ自分を変える時(P68)
人生で追い詰められたとき=今までの自分から脱皮して新しい自分になるとき。
ピンチをチャンスに、今までできなかったこと、なれなかった自分を目指す。
したいことを極めよ(P193)
人生はいろんなことが起こって、思い通りにいかないし、予想外のことが起こる。
それでも大切なのは、自分のしたいこと、やりたいことは、とことん納得するまでやること。
人生は一度きりなのだから、自分が納得するところまで、したいことをやればいい。
感想など
2016年はいろいろ頑張りたいので、熱いパワーのご利益を得たいと思い、思いついたのが松岡修造さんの本。
この本は手に取るだけでそのパワーが込められているような気もしないでもないですが、内容はともかく力強く、熱いメッセージに満ちています。
人生は思い通りにいかず、失敗が続き、「俺の人生、詰みそうだ・・・」と落ち込むときもあるかもしれません。
しかし、そういうときこそ己の人間力が試されるとき。
心折れず、人生の苦境を乗り越え成長していくために、きっとこの本のメッセージは、その助けとなってくれることでしょう。
本の購入はこちら