科学的に証明された幸福度を高める行動とは?『幸せがずっと続く12の行動習慣』の読書感想

幸せは歩いてこない、だからこそ。

ソニア・リュボミアスキー著『幸せがずっと続く12の行動習慣』(日本実業出版社)の読書感想です。

この本について

幸せな人を観察&研究、科学的に幸福になるための行動をまとめた本。

「科学的に証明された幸せになる方法」というのが本書のウリで、幸福度を高める(感じる)ためにできる様々な行動が紹介されています。

以下、本書の読書メモです。

不幸な理由(P25)

幸せになろうと努力しても上手くいかない理由は、自分に喜びや幸福感を与えてくれるものを知らない、もしくは勘違いしているから。

間違ったものを求めて動いているから。

得られる幸せには限界がある(P30)

「もし○○(もの、お金、恋人、権力、名誉など)があれば幸せになれる」は幻想。

人は、何をどれだけ得ても、決して満足はできない。手に入るもの、買えるもの、得ることができる幸せには限界がある。

幸福を決める3つの要素(P33)

人間には幸せを感じるセンサーがあり、それらは次の3つによって決定される。

1・環境(10%)

2・遺伝による幸せの感度(50%)

3・意図的な行動(40%)

金持ちか貧乏か、結婚しているか独身なのかなど、環境的要素が与える幸福への影響度は案外小さい

幸せを感じられるかそうでないかは、普段の自分の行動にかかっている。日々の行動によって、幸せを感じられるように自分を変えることができる。

得ること、持つことは幸せにはつながらない(P63)

高収入、魅力的なパートナー、豪華な家やブランド品、これらを得ても、幸せにはつながらない。

人はどんなものにでも適応して慣れてしまう。

お金がどれだけあっても、次第にそれに慣れて喜びを感じられなくなる。どんな美女とのお熱い一夜も、刺激はやがて薄れていく。どんな豪邸に住んでいても、当たり前になれば、喜びはなくなっていく。

好ましい環境も当たり前になり、幸せを感じられなくなる。人間はそういうもの。

人との絆を持つ(P158)

人間関係を築く最大の意味は、まわりからサポートを受けられること。

困ったとき、悩んだとき、彼らの支援を受けられる。人から得られる支援が多い人ほど、健康で長生きできる。

感想など

「幸せを決めるのは自分の行動を変える」という内容の本。

幸せになる方法を科学的な視点でアプローチしているのが本書の特徴。

著者は大学の研究者のようですが、「○○すれば△△になる」という発想がいかにもアメリカ人的な合理主義の権化のような考え方が、人によっては賛否両論あるかも。

確かに、自分の行動を変えることで、多少変えられることもありますが、人生においては、1+1が必ずしも2にならず、マイナスになったり、3になったりします。

それに、この本に書いてあるとおり、幸せを感じられる要素の半分の50%は遺伝的要素で既に決っているそう。

つまり、元から幸せを感じやすい人もいれば、そうでない人もいるわけです。

「幸せをどれくらい感じられるかが遺伝で50%も決っているなら、幸せになることを求めること自体、意味がないのでは?」と考えてしまうのが正直なところ。

人生では、「こうすればこうなる!」というような勝利の方程式は存在せず、言ってみれば、砂浜で砂の城を作るようなもの。

何をどれだけ築いても、どれだけ最善を尽くしても、自分の意志とは関係なく、外的な要素によって、一瞬ですべてダメになってしまうような不確かさがあります。

なので、「幸せになりたい!」とあがくより、「俺の人生はこうだ、いろいろあるが意味を見つけよう!というアプローチする方法の方が、結果的に幸せになれると思いました。

人は悩む、だからこそ。『悩みぬく意味』を読む

まぁ、「幸せ」という単語が頭によぎるうちは、幸せは見つからないのかも。

幸せ云々は忘れて、日々ベストを尽くしていく。起こることから学んで、自分なりに意味を見出していく。

そんなふうに淡々としていたいものです。

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