フロイト、ユングとともに、三大心理学を成すアドラーの心理学。
アドラーというと「劣等感」とか「権力」とか、心理学というよりも自己啓発に近い印象を個人的に持っていたので、勉強する機会が持てず。
とはいえ、近年はアドラーがブームになっているようで、アマゾンランキングでも『嫌われる勇気』とか『幸せになる勇気』が売れているよう。
そこで、中身だけでも理解しておこうと概論書を購入。アドラー心理学の大まかな内容を勉強してみることに。
今回購入&読んだはこちら。
この本について
こちらの本は、イラスト付きでアドラー心理学の基本的な概念を分かりやすく学べるアドラー初心者のための入門本。
勇気づけの考え方やなゆがんだ思考からの脱却法ど、アドラー心理学を実生活でどのように生かせばいいのか、それがひと目で分かる内容になっています。
テーマも自分との関係、他の人との人間関係、仕事やリーダー論、親子関係、実に様々。
自分に当てはまるところ、興味があるところだけ読んでも、「アドラー心理学をこう使えばいいのか」ということが分かります。
個人的に心理学は机上の学問ではなく、実際の生活に役立つ学問として利用したいと考えているので、「アドラー心理学のこの理論はこう使えばいい!」という説明は、とても分かりやすかったです。
感想など
心理学を学ぶ目的は、自他への理解を深め、その知識を実生活で生かすこと。
心理学の本には、「理屈は分かるけどさぁ、それって実際に使えるの?役に立つの?」というような学問のための知識のようなものがある一方、知っておくことで、現実で役に立つものがたくさんあります。
今回、初めてアドラー心理学の考え方に触れてみましたが、アドラー心理学が提唱する考え方を頭に入れておくと、確かに現実でもいろいろ役に立つかも。
とくに、人間関係のところ(自分や他者を理解すること、良い人間関係を築くための考え方など)とかは、知識を実践トレーニングしてみるのは意味があることだと思いました。
この本は概論的な内容なので、アドラー心理学のより詳しい考え方&理論を学ぶには物足りないかもしれませんが、取っ掛かりとしてはとても分かりやすいです。
「アドラー心理学に興味がある、でも難しい用語とか多すぎて理解できない・・・」というとき、この本を読むと、理解がスムーズになると思います。