天下分け目の関ヶ原で死中を生還した男の話『関ヶ原 島津退き口』の感想

関ヶ原 島津退き口 (学研新書)

関ヶ原の戦いで有名な島津義弘の島津の退き口を「これでもか!」という細かい視点でまとめた本。

 島津の退き口とは

1600年の関ヶ原の戦いで西軍に参加した薩摩の島津義弘が、敵中を死中突破した退却戦のこと。

義弘の決死の行動によって、追撃した井伊直政や松平忠吉ら、徳川方は大きな被害を受けた。

関ヶ原という大きな合戦で、なぜ島津義弘のような戦の名将が、少数の兵隊しか用いず、しかも戦闘に参加せずにいたのか。

ずっと不思議に思っていたのですが、この本を読んで納得。

・島津義弘が西軍に参加した背景(薩摩の国元での政治状況、兄義久との関係など)

・関ヶ原の戦いにおける島津軍の動き

・退き口の実際の様子(配下武士の動き、進んだルートなど)

など、とても細かくまとめられおり、とても面白かったです。

戦国時代稀にみる名将が、1500人程度の兵力しか持たず、西軍の主力とならなかったのか、納得。

関ヶ原に参加した島津義弘が、難しい立場にいたことが分かります。

本書の参考資料も歴史&学術的なものが多くて、情報も客観的。戦国島津の話に興味がある方にオススメ。

この本を読めば、島津義弘の的中突破がどれだけすごいのか、ということだけでなく、その歴史的な意味の大きさに驚きます。

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