『戦国大名と読書』の読書感想 – 読書が名将たちの人間形成に与えた影響を探る一冊

戦国大名と読書

読書と戦国武将のこんな関係。

小和田哲男著『戦国大名と読書』(柏書房)の読書感想です。

この本について

戦国時代の覇者となった徳川家康をはじめ、戦国の梟雄と知られる北条早雲や毛利元就、戦闘力No.1の武田信玄&上杉謙信、2014年NHK大河ドラマの主人公となった黒田官兵衛など、戦国時代の名将たちの読書の関係を考察した一冊。

戦国武将たちの幼少時の教育を始め、武将たちがどのような書物を読んでいたのかを解説、読書が武将たちに与えた人間形成の影響を考察する内容になっています。

戦国の覇者となった家康が読書好きで勉強家であったこと、戦国の名だたる名将たちの素養の背景には寺での教育や読書があったことなど、本を読むことが人間形成に与える影響の大きさを実感できる一冊です。

感想など

「読書」を切り口に戦国武将たちを考察した、今まであったようでなかった本。

「You are what you read.」の名言の通り、この本を読むことで、幼少時の教育や読書が、戦国武将たちの人間性に影響を与えたことが分かります。

個人的に一番面白かったのは、家康関連の内容です。

信長・秀吉・家康と、最後の最後で天下をモノにした家康ですが、信長や秀吉とは違い、読書に強い関心を持ち、特に歴史の本を愛読、過去の歴史から学んだそう。

この本では、関ヶ原の戦い前日の桃配山(壬申の乱の地)でのパフォーマンスなど、歴史を知る家康ならではのエピソードが紹介されており、歴史の知識を持つ家康が戦国の覇者となった理由が垣間見れます。

ちなみに、家康は江戸幕府を開府した後、駿府に私設の書庫を開き、本を全国から収集。出版事業まで始めるほど、本と知識を大切にする人間だったようです。

やはり、戦乱の世を生き抜くためには、力だけでなく、洞察力や頭の良さ、歴史の知識、何より学ぼうとする姿勢が大切なのかもしれません。

先人たちの教えに学び、自らの人生に生かしていく、この姿勢があれば、人生も何とかなるのかもしれませんね。

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