「タメにならない」なんてとんでもない!『周作塾』の読書感想

周作塾 (講談社文庫)

読んでためになる話が満載。

遠藤周作著『周作塾 読んでもタメにならないエッセイ』(講談社文庫)の読書感想です。

この本について

文豪遠藤周作さんのエッセイ集。

遠藤さんのエッセイはいろいろ出ていますが、この本は運とか願望実現とか、自己啓発的な内容のエッセイが多い印象。

「タメにならない」とタイトルについていますが、仕事、恋愛、願望実現、人生の様々な場面でタメになる話が満載のエッセイとなっています。

以下、本書の読書メモです。

願い事があるとき(P21)

思いを実現する、そのコツは毎日思い続けること。強い思いを持ち続けることが、それを実現するための力になる。

彼女があげまんかさげまんかを確認する方法(P51)

女には男の運勢を変えてしまう力がある。

あげまんは男の運を高め、男をより良くさせるがさげまんは逆。男の運を吸い取り、男の運を枯渇させる。女がどちらのタイプなのか、結婚前によくよく確認する。

ではどうやってそれを確認すればいいか。

それは女の外見(容姿)からは確認できない。簡単な方法は、女を連れて行き、競馬やくじなど、簡単な運を試せることをすること(少なくとも5~6回)。

もし、女といるときに良い結果が続くようであれば(良い結果になる確率が高ければ)、その女はあげまん。逆に、やたらと負けるようだったら、その女はさげまんの可能性が高い。

運を高めてくれる良い女と結婚できれば、運が上昇し、どんな困難に直面しても、なんとかやっていける。

人生、運がいいにこしたことはない。運を高めてくれる女を伴侶にすべし。

運について(P81)

運には2つの種類がある。

1つは自分で自ら貯められる(準備できる)運。もう1つは自分ではどうしようもできない運。

成功をつかむにしても、自分でやるべきことをやっておき、果報は寝て待てで待つ。それが準備できる運のこと。

でも、もう1つ、自分のあずかり知らぬところで、勝手に決まってしまってしまうものもある。偶然に左右される運があり、そればかりは自分の努力意志云々ではどうにもならない。

運をつかむにも、自分でどうにもなることもあるし、どうにもならないものもある。でも、どうにもならないことにはそれなりの意味がある。

遠藤周作的願望実現法(P89)

願望を実現するためのマル秘テクニック。

1・毎日、洗面のときに自らを鏡にうつす。

2・うつした自分の顔を見つめ、自分の願望を口に出す。繰り返して言う。

3・このとき、この姿を誰にも見られてはいけない。願望を他人にもらしてもダメ。自分一人の心にしまっておく。

笑う門には福来る(P102)

笑顔を作って良い顔をしていれば良いことがやってくる。陰気な面をしていれば、いいことがやってくることはない。

陰気な顔、陰気な心情には不運、不出世がやってくる。人生ダメダメから抜け出したければ、自ら笑顔を作り、気持ちを変えていく。

結婚して離婚しないための知恵(P132)

結婚をする、そうしたらまず第一にすべきことは、結婚生活に錯覚を持ち込んではダメ、ということ。恋愛で高まった陶酔感を、結婚生活に持ち込んではダメ。

結婚は刺激なく、安定したもの。だからこそ、恋愛時のときの付き合いとは全く別のものになる。安定があるからこそ、情熱は息絶えていく。

もともと結婚とは「退屈」なもの。刺激を求めたら、離婚へ一直線へ進む。

友人の作り方(P197)

遠藤周作的友人の作り方。

1・笑顔を作る

→顔が固いと表情が暗くなる。暗い人のところに人は寄ってこない。そこで笑顔を作るのを習慣にし、人を見かけたら笑顔を作るクセを作る。そうなれば、人から好印象を持たれやすくなる。

2・人から可笑しがられる部分を持つ

→完璧な人間はつまらない。人からからかわれる部分、ネタにされる部分を持つ。

3・相手を疲れさせない

→相手に劣等感を抱かせない、マウンティングしない、悪口やくだらないうわさ話をしない。

感想など

願望実現とか、人付き合いとか運の話とか、実用的でタメになるエッセイがたくさん、夢中になって読了してしまった本。

遠藤周作さんのエッセイはいろいろありますが、この本は特に実用的というか、現実生活に即した話があるので、ちょっとした自己啓発書を読んだような感じで個人的にとてもタメになりました。

笑顔を作るとか、願望実現のコツとか、文章で読むと「マジかいな」という印象を持つことも、自分でやって試してみると、「なるほどな」と効果を実感できることがあります。

いろいろ実用的な本なので、この本に「ピン!」と感じる何かがあれば、読んでみて損はないかもしれませんよ。

本の購入はこちら

周作塾 (講談社文庫)