ゴールデンウィークは読書日和。遠藤周作を読み漁る

2015年、人生のある問題について考えていたところ、本屋さんで『人生には何ひとつ無駄なものはない』を見つけ読了。

とても感激したため、ゴールデンウィークの時間を利用して、遠藤周作さんの本を本屋やネットで購入、ひたすら読書。

といっても、小説を読むのは時間がかかるので、もっぱら読むのはエッセイ集。

本屋で売られている本と、Amazonやヨドバシで見つけた遠藤周作さんのエッセイ集を購入、一気に読んでしまいました。

読んだのはこちらの本です。

落第坊主の履歴書

遠藤周作さんの自叙伝的な本。

偉大な作家がどんな人生を歩んできたのか、軽妙な文体で味わえる本。何度も浪人して、3浪して慶応の文学部に補欠合格したとは意外な話も。

生き上手 死に上手

「人生で起きることのなか、悪いことの中には良いことがある、人生のマイナスには必ずプラスがある!」という考え方が印象的な本。

エッセイの中では重めの本ですが、夜にこの本を読むと、生き方や人生の価値観を見直す良いきっかけになりました。

個人的には、

「本当に役に立つものは目に見えない。」(P75)

「好きな女に恋をすることは夢を見ること、夫婦になったら夢は消える。」(P115)

「性格上の欠点、悪い性格に思えるものも、必ずプラスがある。欠点や悪いところを矯正しようとするのではなく、それらのなかからプラスを探す。」(P121)

「恋は嫉妬や不安があるから情熱が生まれる。苦しく不安定だからこそ恋は燃える。相手のことも美化して、現実を見ていない。しかし、愛は違う。愛は恋の情熱が覚めたあとの現実。夢が覚めたあと、相手を捨てないで維持しようとする意識的な行為。」(P232)

など、印象的な内容の多い本でした。

愛情セミナー

恋愛に焦点を当てた本。

軽妙な語り口のなか、恋と愛の違い、男女間の難しい問題について、

「恋することと愛することは別物。恋が燃え上がるのは不安定だから、愛が燃え上がらないのは安定しているから。」(P27)

「恋には結晶作用(あばたもえくぼ)がある。相手を美化しすぎるような作用がある。しかし、結晶作用が強ければ強いほど、現実が見えた時、反動が大きい。」(P39)

「失恋の傷は誰にも直せない。できることは、傷が癒えるのを持つだけ。傷口を広げないように努力せよ。」(P70)

「人生の意味など分からないもの。意味が分からないから、価値を見出そうとする。男女関係も同じ。お互いに分からないから、愛をつなごうと努力する。」(P91)

「恋愛は、人を信じるか信じないかという、人間関係の根幹的な問題につながる。恋をすることは、その人のことを信じること。人を好きになることを通じて人を信じる行為をしようとしている。だから、手痛い失恋は、人を不信に追いやる。」(P109)

など、恋愛についてのエッセイを楽しむことができます。

ぐうたら社会学

ユーモア、飄々としたエッセイが楽しめる息抜き本。

それにしても、遠藤周作さんは、小説とエッセイ、全く別物のよう。遠藤さんのエッセイを読んでいると、『沈黙』や『海と毒薬』などの小説とイメージが違い過ぎて、驚いてしまいます。

眠れぬ夜に読む本

人生、病気など、少し重めのテーマが多いエッセイ集。生きることは考えること、夜静かにこの本を紐解くと、あれこれと自分の生き方について考えることができます。

感想など

肩が凝らず気軽に読める、しかし何度も読み返したくなる、そんなエッセイ集がたくさん。

読書の虫になって遠藤周作さんのエッセイを読み漁っていましたが、やっぱり読書はいいもの。いろいろ考えることがあるときは、本の言葉が素直に自分の中に入ってきます。

こういうときに出会った作家の本というのはとても価値のある貴重なもの。今度は遠藤周作さんの小説をできる限り読みなおしたいと思います。