『ちょっと幸福論』の読書感想 – 人生で大切な「光」の当て方

ちょっと幸福論―あなたの中の未知のあなたへ (青春文庫)

「ここがダメ」というマイナスは消そうとしない、なぜなら。

遠藤周作著『ちょっと幸福論―あなたの中の未知のあなたへ』(青春文庫)の読書感想です。

この本について

『海と毒薬』や『沈黙』などで知られる作家、遠藤周作さんの幸福論。

生き方に仕事、恋愛、人生で悩む諸問題について、「こう考えたらいいよ」というヒントが満載。週末など静かな時間にじっくり読みたい内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

まずやってみる(P12)

新しいこと、未知のことを経験しようとするとき、最初は不安になってしまうもの。しかし、何事も慣れる。最初は不安だったことが、やがて自然にできるようになっていく。

何事もやらなければ損。気になることがあればまずやってみる。興味があることに積極的になってみる。それ人生を楽しむコツ。

口下手人間の社交術(P30)

話すのが苦手、社交が苦手なら、話し上手、社交上手を目指す必要はない。ニコニコ話しやすいキャラになって、相手の話を聞く。そうすれば人間関係が上手くいく。

人は人のことより自分のことに関心を持つ。自分のことをニコニコ聞いてくれる人に好感を持たない人はいない。世の中聞き上手は貴重な存在。

自分から社交的にならなくても、聞き上手を目指せば、人間関係が広がっていく。

マイナスを生かす(P31)

人には欠点や劣等感を感じていること、マイナスの面がある。そのマイナス面を消してプラスにしようとしがちだが、自分のマイナス面を消そうとする必要はない。

大切なのは、マイナスを消すのではなく生かすこと。マイナスがメリットになるような方法を考え、利用すること。そうすれば、マイナスが恩恵に変わっていく。

例)

・○○について悩んでいる

→○○を悩みにした仲間を作る。そうすれば、同じ悩みを共有する人間関係ができる。

男は仕事に夢中になれ(P96)

男の自分磨きにとって大切なのは、自分の仕事に夢中になること。外見やファッションを磨くことも良いかもしれないが、男として輝く場面はやっぱり仕事。

仕事を嫌がっていたり、中途半端にやっているようでは、魅力的な男になれない。自分の仕事にガムシャラになって取り組んでいく。それが男を輝かせる。

仕事選びに失敗したら(P103)

会社選びなど就職で失敗、仕事を辞める経験をしたなら、自分の見る目のなさを疑ってみる。そして、自分は何なのか、どんな仕事が向いているのか、きちんと考え、失敗を次にいかす。

人生は孤独感と空虚感がループする(P132)

人生は悩みの連続。孤独感の次は空虚感が、空虚感の次は孤独感が、交互交互にやってくる。

俺の人生なんなんだ、今の仕事は向いているのか、そんなふうに悩んで前に進んでいくのが人生。悩みながらもなんとかやっていく、それができればそれでいい。

感想など

口語調の柔らかい、軽快な文章ながら、何度も読み返してしまう言葉が多数。

遠藤周作さんのエッセイは融通無碍、読むと「ハッ!」とさせられる言葉がたくさんありますが、この本もそう。やっぱり読んでいていいですねぇ。

何というか、嫌味がなくて言葉が自然に心に入ってくるというか、「そうなんだなぁ」と参考にしたい言葉がたくさん見つかります。

人生ふと立ち止まりたいときは立ち止まるタイミング。

夜の静かなときとか、週末のゆったりしたとき、音楽でもかけながらこの本を読んで、今までの生き方や暮らしを思い返し、これからのことをじっくり考えてみるのもいいかもしれませんね。

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