『男感覚・女感覚の知り方』の読書感想 – この感覚に注意すると人生はもっと良くなる

男感覚・女感覚の知り方―見られたくない場所を見る知力を (青春文庫)

男が運命を狂わせないために知っておきたいこと。

遠藤周作著『男感覚・女感覚の知り方―見られたくない場所を見る知力を』(青春文庫)の読書感想です。

この本について

作家遠藤周作さんのエッセイ集。

男女感覚の違いから人生についての考え方、運勢の捉え方など、読んでいて「ハッ!」とさせられるメッセージが満載の内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

男にとって女とは(P11)

男にとって女とは己の運命そのものに干渉してくる存在。どんな女と結婚するかによって、文字通り男の運命が決定する。

出世、成功、幸せ、降格、挫折、失業、不幸、それらは女次第。良い女に巡りあえば男の人生は開けるが、悪い女と巡りあってしまえば男の人生は\(^o^)/オワタになる。

男は、女が持つ運命への影響力を軽んじてはいけない。慎重に相手を見極めるべし。

こんな女からはガン逃げせよ(P17)

世の中には、男の運命を食ってしまう悪い女がいる。

その女と会った翌日悪いことが起こる、勝負ごとに負ける、そんなことがあったら要注意。その女は男の運命を食う悪縁の女(さげまん)。

その女と親しくなるにつれ、徐々に徐々に、男の運命が狂っていく。悪い方へ悪い方へ、運命が進んでしまう。

だから、「この女といると、どうも面白くないことが起こるな」と感じたときは用心し、悪いことが度々起こるようならそれは「その女から逃げよ!」というサイン。ガン逃げして、自分の運命を守る。

ただし、自分の生活が狂っていくけど、「俺はどうしてもこの女が好きなんだぁ!」という場合、それは本当の愛情。

男の運命、社会生活は失敗するかもしれないが、男としての幸せは味わえるかもしれない。そういう生き方もありかもしれない。

ツキを呼ぶ女(P20)

「この女と一緒にいると、なぜか物事が上手くいく」という女がいる。そういう女はいわゆる「あげまん」で、一緒にいることで、こちらの運を伸ばしてくれる。

これはいわば相性で、あげまん女性は自分と相性の良い女のこと。性格が会うとかそういうことではなく、二人が一緒にいることで、運が上昇していく好相性の関係。

昔から言われる「女の内助の功」とは相性のことであり、一緒にいていろんなことが上手くいくようになる女と出会えたら、決して逃さず、死ぬほど大切にすべし。

結婚する女を選ぶときは、容姿とか性格で相手を選ぶのではなく、自分の運命にプラス作用するかマイナス作用するか、そこを考えること。

好奇心がない女との生活は苦痛になる(P38)

男は何かと女の外見的な魅力ばかりに目を奪われがちだが、それは邪心に心とらわれている状態であり、そのまま突き進むと、将来後悔するハメになる。

女は中身。好奇心を持ち、いろんなことに関心を示す、心の許容範囲が広い女がいいが、好奇心のない女との暮らしはダメ。

好奇心のない女と暮らすと、「隣の夫婦はこう、それに比べて私たちはここがダメ」とか「芸能人の○○が」など、くだらない話を四六時中聞かなければいけなくなる。

男に邪心があって、心が曇っているときは、女の表面的な部分に囚われ、何が良くて悪いのか、そこを見極めることができない。

その迷いを断ち切らないまま前に進むことは、必ず将来の後悔になる。注意すべし。

こういう場合は見栄に金を払っていい(P45)

見栄をはることは基本的に良いことなし。「他人に対して見栄をはる言動は自分を貧しくするだけ。

ただし、

・お金をやりくりして高級スーツ、高級革靴を買う

→自分がその高級品に似合う人間になろうと無意識で努力する。

・一流のレストラン、一流のホテルを経験する

→いろんな場所に場馴れして物怖じしない人間になる。

など、自分に見栄をはるのは良い見栄のはり方。

贅沢が男しての成長にプラスになる。自分への見栄は必要経費としてお金を惜しまず投資すること。

悪運を断ち切るために(P91)

人生ツイてないときはツイてない。そういうときはツイてないオーラを発している。それを断ち切るために、

1・表情。無意識に暗い表情をしていないかチェック。クヨクヨしていては悪運しかやってこない。

2・服装。だらしない格好をしていないかチェック。服の乱れは心の乱れ。服装を正す。

3・言動。引きこもりがちになっていないか、人からの誘いを断っていないかチェック。暗い気分だからと人との付き合いを避けてはいけない。

この3つの悪循環を断ち切り、自分でイメージを変えていく。

そしてできれば、ツイている人に近づき、その恩恵に預かる。間違っても、ツイてない者同士、傷を舐め合ってはいけない。

人生の鉄則(P117)

人生経験に何一つムダはない

人生におけるマイナスは必ずプラスにできる。マイナスにはそれに見合うだけのプラスがある。見つけようとすれば、それは必ず見つかる。

人生は案外平等(P157)

首相で大企業の社長でも、金持ちでも貧乏人でも、どんな人でも悲しいこと、不幸なことは必ずやってくる。

人生のでこぼこ道で、経験する出来事に違いはあれど、不幸や苦しみは、誰にでもやってくる。それぞれに見合う苦しみや不幸がやってくる。

この意味で、人生の根底では人は平等。

人間関係を作る方法(P183)

友達など人間関係を作り、それを維持していく方法。

1・全く利害関係のないところで人間関係を作る

→職場など利害が絡む場所では、信頼できる人間関係を作りにくい。

2・自分とは別の職種の人と付き合う

→1と同じ理由。

3・どんなに親しくなっても金の貸し借りはせず、ある境界線以上、絶対に踏み込まない

→親しい仲にも礼儀あり、夫婦でも友人でも、「これ以上は踏み込んではダメ」というところがある。境界線を引いて、適切な距離感を持って付き合う。

感想など

ちょっと幸福論』とあわせて購入、読了。

昔の本(出版は1990年代)ですが、この本のメッセージはいつまで経っても色褪せない、勉強になる話が満載でした。

思えば、2015年のGWに遠藤周作さんのエッセイと出会い、すっかりハマってしまいましたが、何というか、遠藤周作さんのエッセイは説得力があるんですよね。

読んでいて、「これはこうなんですよ」的な押し付けがましさが全くなくて、でも読んでいて自然に納得できるというか、そんな不思議さがあります。

時代が変われど人として本質的なことは何一つ変わらない。悩むことも考えることも、そこには何らかの普遍性がある。

遠藤周作さんのエッセイを読むと、そのことを実感させられます。

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