現実問題、義だけで人は動かない。『真田丸』第33回「動乱」の感想

第33回

男立つ、しかし力足りず。

2016年NHK大河ドラマ『真田丸』第33回「動乱」の感想です。

第33回「動乱」のあらすじ

秀吉の死後、その権力欲をあらわにした徳川家康。

家康の振る舞いに我慢できない石田三成は、ついに家康打倒を決意、伏見の徳川屋敷を襲撃せんとするが、その計画は家康の謀臣の本多正信にもれてしまう。

正信は三成の襲撃計画を逆手に取り、徳川へ味方をする大名を増やさんと策略を練る。それによって三成は追い込まれてしまうが・・・。

ドラマの流れ

家康の暴挙を許せない三成は家康を成敗しようと軍事行動を決意。家康の伏見屋敷を襲撃する計画を立て、股肱の臣、島左近らに戦の準備をさせます。

三成に従う信繁は「家康を討つのが豊臣のためになるのか?」と迷いつつも三成の行動をサポート。宇喜多秀家や小早川秀秋らと徳川屋敷襲撃の計画を立てます。

が、この計画は徳川に内通している元北条家家臣の板部岡江雪斎の密告によって本多正信の耳へ。

三成の軍事行動を逆手に取った徳川家康は、「我らに従う大名とそうでない大名を分別しましょう」という本多正信の助言に従い、大名たちに文を送ります。

計画が露見し「今回は諦めましょう」と進言する信繁ですが、三成は「ここは退けず」と上杉や毛利、他の大名らを説得し、計画を実行しようとします。

が、上杉は動かず毛利も説得できず。徳川有利のまま、状況は進んでいきます。おまけに、北政所は三成の行動に激怒、「すぐにやめさせなさい」と信繁に注意します。

勝つための手段として「千成瓢箪をおかし下さい!」と前田利家に頭を下げる三成ですが、利家からも「あきらめよ」と釘を刺されて、三成の計画はことごとく上手くいきません。

一方徳川の元には加藤清正、福島正則、伊達政宗ら有力大名が勢揃い。「皆様の豊臣家への忠誠心に感謝しております」と余裕モード。

有力大名たちがゾクゾクと徳川屋敷へ向かうなか、それでも諦めきれない三成は最後の頼みの大谷刑部の元へ。が、大谷刑部も「おぬしは間違っておる、ワシは徳川屋敷へ参る」と三成に忠言。

結局、三成は敗北を覚悟、「どうせ腹を切るなら徳川の屋敷で討ち死にする!」と出陣を強行しようとします。

が、信繁と上杉景勝に説得され、出陣はとりやめ。事態は収束しますが、今回の件で家康は自らの影響力を確信。「ワシは本気になったぞ」といよいよ、天下取りへの野心をあらわにします・・・。

感想など

人が集まる家康、人がついてこない三成。

信念は正しいし、やるべきことは正しい。が、人望がないために野心のある持つ者に立ち向かう力が持てない。

何にせよ融通きかなすぎというか、頭が固いというか、徳川家康の懐の広さと比べると、まっすぐすぎるのはいろいろ上手くいかないなぁという感じ。

結局は徳川パワフルな回でしたが、今日はずっとかっこ悪かった上杉景勝が見せてくれました。

「我らが徳川を討つ、その大戦を仕掛ける。今は時を待て」とこれぞ男の道。直江状のフラグが立ちましたが、何にせよ、関ヶ原では勇ましい姿を見せてほしいところ。

でも、分かってはいたものの、だんだん家康がお約束通りの悪いキャラになっていくなぁ。家康+正信=腹黒の悪いやつという感じの描かれ方で、典型的な悪役になってきました。

まぁ真田幸村が主人公なら家康は天敵の悪。

どうせたぬきの悪いやつ路線でいくなら、もっとエグく、中途半端な善人的人格はカットして、遠慮なく、徹底的に悪い奴を演じてほしいところです。

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