律義者さえその本心は分からない。『真田丸』第31回「終焉」の感想

31回

やっぱり誰でも、天下は欲しい。

2016年NHK大河ドラマ『真田丸』第31回「終焉」の感想です。

第31回「終焉」のあらすじ

秀吉の死が目前に迫っているなか、秀吉の異変を聞きつけた実力者の徳川家康は、ついに隠していた野心を露わにし出す。

秀吉の意志を継ぎ、豊臣家を守ろうとする石田三成は徳川家康と対立。真田昌幸に家康暗殺を依頼するが・・・。

ドラマの流れ

秀吉の病状は悪化する一方。

秀吉亡き後の体制を練る石田三成らは、秀吉の命令に従い、五人の老衆・五奉行の体制で豊臣政権の維持を検討。

徳川家康を警戒する石田三成は、家康一人で政を動かさないよう、家康に「秀吉の遺言を守るように」と念押し。

ところが、老衆筆頭となった徳川家康は「ついに我が時が来たれり!」と野心を抱きます。

謀臣の本多正信に促され、秀吉の元へ。もはや物事の判断がつかなくなってしまった秀吉に、徳川の都合の良いような遺言を作るよう甘言。

家康の言うがまま、秀吉は家康が自由に政を行えるような遺言を書いてしまいます。

そのことを知った三成は激怒、家康に書かされた遺言書を持って秀吉のもとへ出向き、再度秀吉に文言の書き足しをさせ、家康の工作は失敗します。

淀君や秀頼、信繁らに看取られた夜、秀吉は血まみれになった秀頼(?)の夢を見て発狂。三成に「家康を殺せ」と命令します。

「家康を殺して欲しい」という頼みを引き受けた昌幸はお抱えの忍者マンを伏見の家康宅に侵入させ、暗殺を実行そうとします。

ところが、偶然徳川邸に滞在していた真田信之が「忍の匂いがします」と家康に助言。

本多忠勝が忍者マンに気づき、忍者マンは徳川の武士たちに囲まれて大ピンチ。奮戦するものの、結局は信之のせいで忍者マンは瀕死の重症を負い、死亡してしまいます。

その夜、太閤秀吉も死亡。一つの時代が幕を終えます。

感想など

ついに秀吉が死に、家康のターンがやってきた回。

ドラマでは、最後の最後まで、「秀頼を頼む」とばかり繰り返していた秀吉ですが、歴史を知る後世の人間としては何だか複雑。

草履取りから異例の出世を遂げてついには天下人へ。天下を手に入れ、ほどんど全てのものを手に入れても、自分の大切な息子の未来だけは守り切れない。

「露と落ち露と消えにし我が身かな 浪花の事は夢のまた夢」と読んだ秀吉の心情はいかばかりだったのか。凡人の私には測りかねるものがありますが、何だか儚い。

さて、いよいよ内府家康の、律義者から野心家への変わりようが楽しみです。

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