いつの時代も、権力は人を変えてしまう。『真田丸』第27回「不信」の感想

第27回

人から与えられるものはやすやすと奪われる。

2016年NHK大河ドラマ『真田丸』第27回「不信」の感想です。

第27回「不信」のあらすじ

茶々がまさかの男児出産、秀吉は大喜びするが、秀吉の後継者となったばかりの秀次は、その身に迫る危険を感じ始めていた。

秀吉との関係を壊さないように気を使う秀次は吉見の花見で能を披露、秀吉の機嫌を取ろうとするが・・・。

ドラマの流れ

まさかの跡継ぎの誕生で喜ぶ秀吉。秀吉は息子を「健康に育て」との願いを込めて拾と名付けることに。

自らの政治的地位の危うさを知る秀次は秀吉に気を遣うものの、秀吉の本心が自分のことを危険視していることを察知。自らの運命に迫る危機に、焦りを隠せません。

秀次は秀吉の歓心を得ようと秀吉の前で能を舞うことにしますが、秀吉は大激怒。ますます、秀吉と秀次の距離は広がっていきます。

一方、信繁は秀吉から「お主に官位をやろう」と言われ困惑。「兄を差し置いて私が官位をもらっては」と官位授与を断りますが、「お前はうぬぼれとる!」と秀吉激怒。

結局、「官位を授けるのは関白の役目です」とかっこいい姿を見せた秀次の一言で、信之・信繁は従五位下の官位を授かることに。

官位をもらうことになった真田一家は上洛し秀吉に謁見しますが、信之は「先に弟が官位をもらう話だった」という話を聞き激おこ。

おまけに昌幸は伏見城の普請に協力するハメになり、真田一家も、豊臣家の思惑に利用されてしまいます。

この伏見城には政務を行う部屋もあり、そのことを知った秀次は、「殿下は伏見で政をするのか、やっぱり私のことを信頼してくれないのか・・・」と落ち込みます。

それだけでなく、秀次の弟が病死。秀吉はその葬儀にすら参加せず、秀次はついにプッツン。「殿下にとって我らはいらぬ存在なのだ」という言葉を残し、失踪してしまいます・・・。

感想など

いよいよ、状況が泥臭くなってきたな、という回。

自分が秀吉の後を継ぐ、そう思っていた秀次にはまさかの展開。「きっと自分は太閤殿下にとって邪魔な存在になるに違いない」と恐怖。

結局、秀次は悲劇の最期になりますが、肝心の秀吉も、結局は大切な息子が成長する姿を見ることができないまま、自らの政敵に「秀頼を頼む」と頼まなければならない。

その後の歴史を知る私達にとっては、本当になんというか、儚い。どれだけ力を手に入れようと、どれだけ人を思い通りにできようと、本当に大切なことは、自分で思い通りにすることができない。

人の上に立つ、権力を手にするということは、良いことだけではなく、凡人には想像がつかない、いろんな代償があるのかもしれませんね。

そう考えると、徳川家はすごいですね。大坂の陣で豊臣の血を根絶やしにしているのに、徳川家は維新のときに、血なまぐさい悲劇は避けられています。これはすごいことなのかも。)

あと、きりちゃんも何か寂しいなぁ。

信繁のことをずっと好きで、「秀次の側室になるな!」と言って欲しかったのでしょうが、肝心の信繁の態度は残酷。

「お主は関白殿下の側室になるべきだ」と言われ、結局側室コースか。多分、秀次とともに、お約束の結末になるのかなぁ(それとも助かるのか?)。

さて、だんだんとドラマは泥臭くなってきましたが、来週はどうなるか。展開が楽しみです、

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