人生、後悔しないためにしておきたいことをしておく。『坂の上の坂』を読む

坂の上の坂

今の時代、昔より人生は長くなった。

藤原和博著『坂の上の坂』(ポプラ社)の読書感想です。

内容について

民間人校長として有名な藤原和博さんの本。

人生を坂にたとえ、長い人生、どんな風に考えて、何を大切にするのかを解いた自己啓発本になっています。

以下、本書の気になった内容の要約です。

「老後」の考え方を変える(P5)

人の寿命が伸び、生き方の概念が変わっていく。もはや60歳後の生き方を、隠居として考えるのではなく、今までの世代とは違う、別の価値観で過ごす必要がある。

定年にこだわらず、働いても良いし、老後を無理に考える必要もなし。

人生はロング・アンド・ワインディング・ロード(P9)

人生は細く曲がりくねった道を行くようなもの。だからこそ、見通しを立てて、いろんな視点で物事を考えることが必要。

人生のエネルギーカーブ(P20)

人生には、好調のときや不調のとき、様々な波がある。波の変化があることを知りつつ、長い人生、何を追求していくのかを考え、見直すこと、やり続けること、自分の人生をしっかり考える。

「これだ!」というものを決めて、20年くらいやればそれで一流になれるチャンスもあるので、計画的に取り組むべきことを考えておく。

やりたいことがあるなら大義名分を作れ(P31)

したいことを名言すれば、それを応援してくれる人が現れる。やろうとすることがでかければでかいほど、応援してくれる人はいる。応援されるために、大義名分を鮮明に示す。

人生で大切な選択は誰にも相談しないこと(P34)

「これがしたい!」と決めたことは、誰にも相談せず、行動で示す。人に相談して決めれば、万が一、人のせいにできるので、やりたいことは自分で決断してやる。

ピーターの法則について(P39)

組織がでかくなり、成長すればするほど、上の役職は、その地位に見合わない能力の人によって占められる。組織は自然に誇大化していく傾向を持っている。

人生には凹凸があるが(P44)

大きくへこんだときは、そのへこみに見合うだけのことがある。それを入射角反射角の法則という。とんでもなくへこむことがあっても、もっといいことがあるから気にするな。

これからの社会は成熟社会(P52)

これからの時代は、いろんな人がそれぞれ、多様な価値観を持ち、それぞれの生き方を思い求める成熟社会になる。だからこそ、自分の進む道を、迷わず進んでいい。

もう、みんな一緒の社会ではないのだから、自分なりに人生の価値観を定め、その生き方を追い求める。

人生には正解はない(P97)

成熟社会において、自分なりの生き方を追求していく上で障壁になるのは、親から教わる「こうあるべき、これが正しい」という価値観。

そこから抜け出すために、失敗しても良いので、自分で行動を起こし、自分で体験し、自分で価値観を決めていくこと。

会社員に必須のマインド(P116)

会社の在り方は変わり、社員といえど、安穏としていられる時代ではない。組織内でも自営業者のつもりで会社の組織と関わる。

出世することの意味(P125)

出世は椅子取りゲーム。同僚や上司を抜かしていくこと。肩書を得るごとに、仲間や友人を失うという代償がある。

会社員の運命は上司で決まる(P128)

会社で上手くいくかいかないかは、上司でほぼ決まる。ダメな上司、いじめてくる上司なら?辞める準備をするのが吉。

仕事意外の人間関係を作る(P168)

会社だけの人間関係だと、退職後に孤独になる。趣味でも良いので、仕事と関係しない人間関係を作っておく。

人間関係で自慢話はタブー(P178)

オレオレオレの人、オレスゲーの人と付き合いたい人はいない。良い人間関係を作るなら、相手に劣等感を抱かせるような話題はタブー。

感想など

読者対象は40代以降の層だと思われますが、30代の私が読んでも、勉強になることがたくさんある本でした。

特に印象に残ったのは、成熟社会の話。

「昔のように、みんなが一つの価値観を大切にした時代から、いろんな人がそれぞれ違う価値観を追い求めていく社会が到来する。だからこそ、自分はどんな風に生きたいのか、何を大切にしたいのか、考えておきましょう。」

という内容なのですが、昔のように、みんなと同じようにしていれば、ある程度幸せになれた時代から、自分で幸せを決めて追い求めていかないといけない、ある意味シビアな時代が今なのかもしれません。

まぁ、したいことを追求していくのが自由なら社会なら、それはそれで歓迎ですが、少なくとも、「みんなと同じ」という様な時代は終わったのかもしれません。

自分のことは自分でしっかり考えた方が良いかもしれません。

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