『言ってはいけない 残酷すぎる真実』の読書感想 – 確かに世の中、不平等な現実はある

残酷だけれど、世の中にはこんな現実がある。

橘玲著『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)の読書感想です。

この本について

いろんな研究データをもとに、遺伝子、知能、容貌、性差、世の中の不平等で残酷な真実を淡々と語っていく本。

「世の中にはこういう現実がありますよ」という人間社会の真実ウェウカムと思ったら、この本をどうぞ。気分は良くならないかもしれませんが。

以下、本書の読書メモです。

学校教育の前提(P20)

学校教育は、「すべての子どもの能力、生まれつきの知能は差がない」というのが前提。だから、頑張って良い成績を取ることを良しとし、努力の重要性が協調される。

だから、公教育においては、「子どもの知能は親次第、バカな親の子どもはバカになる」というような話は絶対に認められない。認めてはいけない(学校教育が成り立たなくなるから)。

遺伝のタブー(P29)

犯罪者、サイコパス、いわゆる悪は遺伝(81%)する。子どもの異常行動は遺伝子が原因であり、親ができることは現実問題、ない。

男女の遺伝子戦略(P75)

女性は、子どもを産む数に上限があり、そのため、相手の男性をより好みするように進化してきた。

一方男性は、精子の生産コストが低く、いろんなところへばらまくことによって、自らの子孫を残そうとする。

男性はいろんな女性へ種をばらまくことができるが、致命的なのは、まいた種が本当に自分の子かどうかが分からないこと。

そのため、男性にとっての最大の機会損失は、知らないうちに血の繋がらない子どもに資源を投じてしまうこと(女の托卵により、ほかの男の種を自分を子と思って育てること)。

男性はが貞操観念のある女性を好む理由は、遺伝子的な観念から説明できる。

容姿が良ければ得をする(P137)

女性に顕著なのは容姿による損得の差。

美人とブスでは経済的に3000万以上の損得の差が生じる。結局、人は見た目が9割で、見た目で損得する現実がある。

高所得、低所得の家庭の家族について(P171)

低所得の家庭ほど、家庭に夫と血のつながらない子どもがいる率が高いが、高所得の家庭ほど、妻が不倫などで夫をだまそうとすることは少ない。

遺伝子戦略で考えると、これは自然なことで、女は安全に子育てできる環境、良い遺伝子を求めようとする。

だから、高所得の家庭ほど妻は「貞淑」になり(浮気が発覚すると女のリスクが高くなる)、低所得の家庭ほど、いろんな種が混じる率が高くなる(浮気が発覚しても失うものが少ない)。

感想など

読んでいてまぁ身も蓋もないというか、世の中そういうところがあるよね、と納得してしまう本。

まぁ統計科学、いろんな云々がありますが、世の中にはどうみても平等というか、誰もがチャンスに恵まれているわけでもないし、最初から無理ゲーモードな人もいる、そんな現実があるのも確かだと思います。

そういう現実があるのを欺瞞的な言葉でごまかすのもいいかもしれませんが、「実際はどうなんだ」という現実を頭に入れておかないと、それに対する対処法が見えなくなってしまいます。

自分はココがダメだ、こういう面で損している、ここで人生が積む可能性が高い。

そういうマイナス面、言ってはいけないかもしれない残酷過ぎる真実をどれだけ認めることができるか、そこが大切だと感じています。

でも、マイナスがあればそれ相応のプラスあり。それを探していくと、実はマイナスだと思っていたことに、大きな意味があったことに気がつくかもしれませんね。

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