歴史を知ることは足元を見つめなおすこと。『この国のかたち〈1〉』の読書感想

この国のかたち〈1〉 (文春文庫)

日本人だからこそ読んでおきたい日本人論第一巻。

司馬遼太郎著『この国のかたち〈1〉』(文春文庫)の読書感想です。

この本について

日本人の思想はどこから来るのか、日本人と何なのかを問う日本人論。

「恥ずかしいことをしてはいけない、「名こそ惜しけれ」の坂東武者の精神は日本の非貴族階級に浸透、今も日本人の中で生きている」(P29)

「日比谷焼打事件、この事件が日本を敗戦へと向かわせた魔の季節への出発点となった」(P44)

「秀吉は信長の道具として使え、信長の嫉妬を買わぬよう、最後まで信長の部下としての演技を徹底した」(P129)

「価値の多様性が独創性のある社会を生む。しかし現代日本は、受験戦争や行政、あらゆる面で画一的、均一的な社会に向かっている。この流れが続くなら日本はダメになる」(P163)

「日本人が外で緊張しているのは公意識を持っているから。鎌倉武士が自分の所領に命を懸けたように、自分の職場で常時戦闘的な緊張感を発している」(P173)

など、日本の歴史、人物、組織、気風を考察。

日本人とは何なのかを問うていく内容で、日本人として読んでおきたい内容になっています。

感想など

NHKスペシャルを見て興味を持った本。

番組で語られていた「無私の思想こそが日本人である」という話がやけに印象に残っていて、それなら本を読んでみるかとこの一巻からスタート。

いやぁ、面白かった!

鎌倉や戦国、江戸、明治、日本史上の様々な出来事や人物をもとに、「この時代のこういう事象はこうこうで」と日本人論を展開。

画一性の話とか、何が日本人を特徴つけるのか、読んでいて歴史の壮大さを感じます。

思えば、今自分が日本人としているのも、先祖がいるからで、そうしたつながりを感じさせてくれるのが歴史だと思います。

自分の祖先たちが江戸時代、戦国時代、室町時代、日本のどこかでずっといて、そのつながりがあるからこそ、今の自分がいる。

私たちが生きている日本という社会も、そういういろんな先人たちが築いたものの上で、今の社会が成り立っているのだと思います。

だからこそ、日本がどんな歴史を歩んできたのか、それを知ることはとても大切なことだと感じています。

「ルーツを探る」という言葉がぴったりかもしれませんが、私たち日本人とな何なのか、そんなふうに疑問に思ったら、この本(シリーズ)を読んでみると、いろいろ思うところがあるかも。

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