すぐに動揺してしまうあなたへ。『平常心のレッスン』の読書感想

平常心のレッスン (朝日新書)

心を保つ、では具体的にどうするか?

小池龍之介著『平常心のレッスン』(朝日新書)の読書感想です。

この本について

東大出身の僧侶による平常心の保ち方について説かれた本。

気持ちをどっしり構え、物事に惑わされずに平常心を保つためにはどうすればいいのか、この本で平常心を保つための考え方が学べます。

以下、本書の読書メモです。

はじめに、平常心とは(P16)

平常心とは、良いこと悪いこと、不快なこと都合の悪いこと、それが何であれ、今目の前で起こっている状況をジタバタせず、そのまま受け入れること。

執着心とは(P18)

平常心とは程遠いところにあるのが執着心。

自分がこだわっていること、大切なものがけなされると、それを捨てておくことができない。

この世はみんな商品である(P30)

私たちは世の中に出ると一つの商品になり、生まれや学歴、能力、お金などによって、社会、人々からその価値を査定される。

そこで高い評価を得ているものは、それぞれのプライドを持ち、そのプライドに執着し、「人と比べ自分はここがすごい」と喜ぶ。

一方、「商品価値が劣ったもの」は、「自分は人よりここがダメだ・・・」と思って落ち込む。それが今の競争社会の状況。

メタ認知を取り入れる(P46)

執着から逃れ平常心を取り戻す、そのために大切なのは、自分の行動思考を自分でモニタリングするメタ認知的な思考で自分を見てみることが大切。

自分はこういうときこうだ、あぁいうときはこんな反応をしている、自分の認知の仕方、反応の仕方を知る。そのことによって、条件反射的に行動してしまう癖から抜け出せる。

好悪が行動のカギ(P52)

人間の行動はシンプル。好きなものには近づき、手に入れようと行動する。嫌いなものからは離れるか戦おうとする。

これは原始のプログラムの名残であり、未だ現代人にも残っていて、私たちは無意識にそのような動きをしている。

愛別離苦とは(P156)

どんなに好きなものであろうと、好ましいものであれ、その感覚、気持ちは長く続きしない。

全ては変化していき、どんなものも同じ状態は続かない。そして、いつかは終わってしまう。そのことの悲しみ苦しみを、愛離別苦愛別離苦という。

自分を受け入れるということ(P165)

自分を受け入れるということは、良い面悪い面、強い面弱い面、全てを認め、受け入れるということ。

今の自分のココがダメだ。でもそれも自分だ。そんなふうに、「こんな自分は嫌だ」と切り捨てず、「ダメだ」と思うところすら受け入れていく。

それが本当の意味で、自分を受け入れるということ。自分を認めるということ。

感想など

心を安定させて平常心を保つ、それが本当に大切なことなんだと実感できる本。

人生いろいろありますが、いろいろある人生のなかで大切なのは、感情的にダメにならないことだと思います。

人生、思い通り、期待通りに上手くいくことはなくて、何らかの想定外、予想外の問題がやってくるもの。

そういうとき、感情の面でぐらついてしまうと、対処できることも対処できなくなって、泥沼にはまってしまいます。

だからこそ、まず感情面の安定性をしっかりさせ、現状を正確に認識し、起きたことを受け入れる。そんなメンタル力が必要ではないでしょうか。

本書では、仏教的な視点で平常心を保つための考え方が紹介されていて、メタ認知的な思考とか、目の前の状況を受け入れてみることとか、参考にしたい考え方が満載。

そのいくつかを日常で実践してみれば、心がグラグラすることは減ってくるかも。平常心が保てるようになれば、ストレスやイライラ、いろんなことが改善されていきます。

心静かに、ちょっとやそっとでは折れない動揺しない、そんなメンタル力を持ちたいものです。

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