心の病を治す精神医療。しかしその実態は。『精神医療ダークサイド』を読む

精神医療ダークサイド (講談社現代新書)

「最近、気分が落ち込む。もしかしたら、うつ病かも。お医者さんに診てもらおうかな・・・。」と安易にメンタルクリニックに頼ってはダメ?

精神医療のネガティブな実態に迫るブラック医療告発書、『精神医療ダークサイド』(講談社現代新書)の読書感想です。

内容など

精神医療の誤診、精神病棟への「拉致」、薬の過剰投与、薬の離脱症状に苦しむ患者、精神科医の暴言面接・・・。

読後何とも後味の悪い、精神医療の負の側面を暴くルポルタージュが本書です。

・日本では安易に抗鬱剤を出し過ぎる。結果、薬漬けにされてしまい、抗鬱薬の副作用で苦しむ。

・悪徳な医者は、儲けのために、薬を出す必要のない患者に薬を出している。(医療報酬などの問題点)

・精神科に通うことで、通う前よりも状態が悪化してしまう事例。不適切な病名をつけられ、精神病者にさせられてしまう子どもの例。

など、読んでいて医療の信頼性を損なうようなレポートが満載で、いわゆるメンタルクリニックや精神科医を安易に利用することに、危険を感じてしまいます。

ブラック医療がもたらすもの

長い人生、苦しく辛いときがあります。理不尽な目にあい、気持ちが落ち込み、夜も眠れないほど悩むときがあります。

軽く心を病んでしまい、なんとか立ち直ろうと、メンタルクリニックへ。しかし、この本の例に挙げられているようなブラックな精神科医にかかるとどうなるか?

不適切な病名をつけられ、投薬によって思考力を奪われ、薬漬けにさせられ、人生が文字通り奪われていくという悲劇が待ち受けています。

ある医療本で、「あまり医者に行かない人、薬を飲まない人の方が長生きする。よく病院に行く人の方が早死する」という話がありましたが、この本を読んでいると、案外それが本当のように思えてきます。

人間の身体も心も、むやみに人為的に手を加えようとするとダメになってしまう。そんなことを考えさせられる一冊でした。

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