『オンラインデートで学ぶ経済学』の読書感想 – 法則性あり、結婚相手はこうやって決まる?

オンラインデートで学ぶ経済学

経済学の知識を武器に、婚活市場で勝利する。

ポール・オイヤー著『オンラインデートで学ぶ経済学』(NTT出版)の読書感想です。

この本について

経済学を専門とする教授がネット婚活(オンラインデート)に挑戦、結婚・恋愛市場を舞台に経済学のあれこれを解説する個性的な本。

この本を読むことで、出会いとご縁の不思議な関係がビビビと分かるかも。

以下、本書の読書メモです。

パートナー選びと仕事選び(P20)

人は、世の中のたくさんの人から自由にパートナーを選べるわけではない。いくつかの候補のなかから最高の選択ができるわけではない。

自分を選んでくれる人の中で、最善の人を選べるだけ。この意味で、パートナー探しは職探しと同じ。

「この仕事良さそう!」と思って応募するが、相手から選ばれなければ話にならない。

応募をして、相手が自分に興味を持ち、選んでくれた段階で、初めて採用される可能性が芽生える。

パートナー探しも仕事探しも、両サイトが相手を探していて、それぞれ選択を検討している。

相手を探すことはコストがかかるし、探すことで、今よりもっと良い相手が見つかる可能性があることも分かっている。

だから、より好みし過ぎると、それが相当のマイナスになる。結局どこかで手打ちしないと、恋愛市場では孤独な人生を送ることになり、労働市場では失業者となる。

大切なのは需要があるか(P53)

それを欲しがっている人がいる、需要があるところにチャンスあり。自分という需要がどこにあるのか、それを検討することで、自分を高く売れるチャンスが見つかる。

正の同類マッチング(P179)

人がパートナーを選ぶ、集団を形成する方法はランダムなものではなく、そこには秩序、規則性がある。これを正の同類マッチングと言う。

パートナー選びにおいては、スペックが良い人はスペックが良いパートナーを見つけ、同じような要素を持つ人同士が結婚していく(似た者同士で結婚していく)。

逆にスペックが低い人のパートナーは同じようにスペックが低いパートナーになる傾向がある。これを、負の同類マッチングと言う。

恋愛市場はこれら正と負のマッチングに支配されているため、勝ち組はより勝ち組になりやすい。

現実問題、『プリティ・ウーマン』のように、身分やスペックが違う者が一緒になることはほとんどない。

特に、経済力がある男、社会的な地位がある男は、自分が育った階層のなかでパートナーを見つける傾向があり、それによって男はよりいっそう、自らの地位を向上させる。

魅力を磨く(P208)

デート市場、労働市場、ビジネス界で最も影響力を発揮するのはソーシャルスキル(社交性)。社交性を前提に、自分の魅力を磨く。

人から見て価値があるものを持っている人(外見、能力など)はその見返りが得られる。持っているものの価値を磨くことが、人としての魅力を高める。

感想など

「経済学の知識を活かして婚活で理想のパートナーを見つける」というコンセプト(?)が面白い本。

多少理屈っぽいところがあるものの、婚活市場を例に経済学の知識(サーチ理論、シグナリング、逆選択、チープトーク)が分かりやすく学べるので、肩が凝らず気楽に読めた本でした。

この本を読むと、婚活も需要と供給など、経済活動と似たようなところがあって、選ぶ選ばれるは、案外、ある程度の規則性があるものなのかもしれませんね。

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