これが新時代の成功者になる方法。『ニューエリート』を読む

ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち

別に世界を変える人になる必要はない。自分の足で立てる人になれるならば。

ピョートル・フェリクス・グジバチ著『ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち』(大和書房)の読書感想です。

この本について

グーグルに勤務する著者が、これからの働き方をはじめ、時代遅れにならない生き方について語っている自己啓発書。

筆者によれば今は産業革命に匹敵する時代の大きな転換点。その時代の変化についていくか。それとも古い時代の価値観にとどまり続けるか。

その選択は、今目の前に提示されています。

以下、本書の読書メモです。

オールドエリートとニューエリート(P3)

日本の残念なところは、未だ旧態の仕組みに乗っかかっているオールドエリートたちが国を動かしているということ。

日本においては、有名大学を卒業し、「○○大卒業」という肩書のもと、官庁や大企業に就職、その組織のなかで働き続けるのが王道であった。

彼らは固定化された出世ルートに守られ、既得権のなかで働くことができた。そして、美味しい汁を吸うことができた。

そのため、彼らはこれ以上の成長ができず、既得権に守られた老害と成り果てた。しかし、彼らの栄華のときはもはやこれまで。

これからの時代、彼らのようなオールドエリートはやがて、淘汰される運命にある。

新しい時代において、真のエリートとは、常に成長していく人であり、学歴とか組織とか、そういった地位や肩書に支配されない人にライトが当たる。

彼らこそが時代の牽引者となり、新しい時代の価値観を生み出していく。

世界を変える人の価値観(P11)

今、新しい価値観を持った人が新しいサービスを生み出し、文字通り、世界を変えている。

彼らの特徴は、

1・「世界を変える」という大義名分を持っている

2・単純に自分が楽しいからそれをしている

という2点。

つまり、世界を変えたいけれど、ただそれだけのためにしているのではない。楽しいから夢中になっていて、結果として世界も変えている。

それが彼らのすごいところ。

これから生き残る人の特徴(P25)

これからの時代、生き残っていく人は、0から価値を生み出せる人。

AIや技術の発展によって、すでに価値があるものを運用したり提供する人の価値はコモディティ化し、下がっていく。

しかし反面、0から価値を生み出せる人は生き残っていくことができる。

この意味で、これからの時代に特に必要とされる個人の資質としては、

1・創造性

2・情熱

3・率先力

この3つ。

学歴を子どもに求めない(P31)

これからの時代、学歴の価値はどんどん低下していく。

AIの発展によって、今ある仕事の47%が自動化されることが予想され、今の枠組みで物事を考えていては、時代の変化に対応することができない。

学歴を求めるということは、今ある枠組みのなかで頑張っていくことであり、10年後20年後活躍していく子どもたちに、学歴を求めることは意味がない。

成長する企業の特徴(P37)

グーグルにしろアップルにしろ、新しい時代に大成功している企業は、

1・新しい業界を作る

2・競争がない市場でNo.1になっている

この2つの特徴ある。

つまり、新しい分野を作り、そこで自分たちがデファクト・スタンダードとなり、トップとして君臨する。

これが新しい時代の成功モデル。

成功者に話を聞く(P85)

成功者の周りには成功者が集まる。もし、身近で成功している人と接する機会があれば、

1・その人の価値観

2・これまでの人生の歩み

3・成功した理由

4・失敗した経験とその理由

最低限この4つをしっかり聞いておいた方がいい。

成功者は人から話を聞かれるのが好きになので、質問すれば普通に教えてくれる。そして、そこで聞いた話は、成功へ向けて歩む人の、大きなヒントになる。

師匠を数人持つ(P104)

人生あらゆる面で師匠に学ぶことは重要。

ただし、師匠の言いなりになって思考停止に陥るのはダメ。そこで大切なのが、師匠は複数人持つこと。

いろんな意見を聞き、指導を仰ぎつつも、客観的に指導をお願いできる状態を保つことが大切。

重視すべきは迅速な決断(P122)

決断こそが人生を分かつ。だからこそ、決断は速ければ速いほうがいい。

決断を素速く行うためには、直感を大切にすること。迷うのはただ、時間のムダ。決断は直感を頼りに、素速く行うこと。

直感の信頼性を高めるには、たくさん直感で決断し、多く失敗すること。そうすれば、だんだん、直感の正答率がアップし、やがては一番信頼のおけるものになる。

自己実現とは(P293)

自己実現とは、自分のレガシーを世界に対して、適切にギブ&テイクをすること。

自分は世界にこんな足跡を残す。その結果、こういうものをいただく。これを自分で決められる人が、これからの時代の、ニューエリートになる。

この意味で、常にこの5つを意識しておく。

1・何に夢中なのか?

2・どんな世界が見たいのか?

3・何がしたいのか?

4・何をどんなふうに、いつまでにしたいのか?

5・人から応援されるにはどうすればいいか?

感想など

オールドエリートはとニューエリートという枠組みで、これからの働き方、生き方を考察。

時代は変わっていることを実感しつつ、より自由に、柔軟に考えることの大切さを実感できた本。

個人的には学歴云々の話はおいておいて、ようは今の世の中の枠組みを絶対視しないこと。

つまり、今の世の中の価値観がこれからもずっと続いていくと信じないこと。そしてつねに、自分の頭で考え、自分のとっての最善を自分で考えること。

そのことが一番、本書を読んで印象に残ったことです。

エリートとかそんなことはどうでもいい。大切なのは自分の人生に自分で納得できること。そのためにはどうやって働くか。しいてはどのように生きるのか。

結局大切なのはまさにそこ。それに納得できることこそがまさに、「自分のレガシーを残すこと」なのだと思います。

本の購入はこちら