人は誰でも、心の闇がある?『あなたの中の異常心理』の読書感想

あなたの中の異常心理 (幻冬舎新書)

「落ち込んでいる人を見ると、ついキツイことを言ってしまう。」

「妻もいて子どももいる。でも悪い遊びをやめられない。」

ときどき私達は、「なぜこんなことをしてしまうのだろう、自分はどこかおかしいのではないか?」と思うようなことをしてしまうときがあります。

ちょっとしたクセ、人を傷つける言動、したくないのについしてしまうこと、人の「異常」な心理や行動、内面のダークサイドに焦点を当てた心理学の本がこちら。

岡田尊司著『あなたの中の異常心理』です。

本書は人間の二面性、性格の影の部分、攻撃性や邪悪性、敵を作る心理、嗜癖(しへき)、自己否定の心理など、「おかしい、異常だ」と感じる人間のダークサイドを分析している本。

読んでいると人間の業というか、影の部分がそっと後ろから忍び寄ってくる感じで、面白かったです。

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理屈では割り切れない行動の裏にあるもの

社会的に高い地位にありながら、盗撮で逮捕されてしまう男性。夫と子どもを持ちながら不倫にハマり泥沼に陥っていく女性。

いわゆる、世の中で目にする「悪」と言われる部分は、実は誰もが潜在的に持っているもので、人は誰もが影の部分と折り合いをつけながら、この世の中を生きている。

光は濃ければ濃いほど、闇が生じる。そして、その闇は消そうとすればするほど、どこまでも追ってくる。

人の心は正義や正論、正しいか間違っているかという二分論では割り切れないグレーなところがある。

そして、そこを無理やり辻褄をあわせていると、それがだんだんとグレーから黒に染まっていき、どこかでダークなモノが噴出していく。

そこで、その非合理な、ダークな部分をしっかり見つめ、自分の心の深淵をあえてのぞく。「見たくないもの」を見て、自分の中の「バケモノ」と向き合う。

そうでないと、その「バケモノ」はいつか突然、表に出てくる。

この本を読むことで、「異常な部分は誰にもあるもの」ということに気づかされます。人間のダークな部分を垣間見た一冊でした。

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