『事故物件サイト・大島てるの絶対に借りてはいけない物件』の読書感想 – 賃貸選びで地獄を見ないために知っておきたいこと

事故物件サイト・大島てるの絶対に借りてはいけない物件

こんな物件ならやめておけ!?

主婦の友インフォス情報社編集、『事故物件サイト・大島てるの絶対に借りてはいけない物件』(主婦の友社)の読書感想です。

この本について

賃貸選びで失敗しないために知っておきたいことを学べる本。

タイトルに事故物件情報サイトで有名な「大島てる」の名前がありますが、内容はどちらかというと、賃貸で失敗しないためのノウハウが中心。

「こんな部屋はやめとけ」という賃貸選びのお役立ち情報が満載です。

以下、本書の読書メモです。

物件の中には自己や事件を生み出す部屋がある?(P28)

物件の間取りや周辺環境は、想像以上に住人の精神に影響を与えている。住む人を情緒不安定にさせやすい物件は確かに存在している

・天井が低く圧迫感を感じる。

・収納スペースがない。

・日当たりが悪い。

・周辺の騒音がうるさい。

などの要素が重なれば要注意。

それは病んでしまう部屋かも!?

放火されやすい物件(P36)

共有スペースに私物放置、ゴミ出しのルールが守られないなど、住民のモラルの低い物件は放火の被害に遭いやすい。

それ以前に、ルール違反の住人が暮らす物件は住民トラブルが起こる可能性が高いので、避けた方がいい。

物件の宣伝文句は信用しない(P52)

「徒歩○分」「閑静な住宅」「眺望良好」など、物件には宣伝文句が書かれているが、これらを鵜呑みにしては失敗する。宣伝文句の裏側には、その物件のとんでもないデメリットが隠されていることも多い。

例)

リフォーム済み→リフォームの時期、場所、理由を確認する。最悪、それは自己物件かも!?

不動産会社の選び方(P60)

賃貸を探す上で大切なのが不動産会社選び。

不動産会社には、店舗型と地域密着型、2つの不動産会社がある。それぞれメリット&デメリットがあるので、必要に応じて使い分ける。

【店舗型】

・情報が豊富で広い範囲で物件を見つけることができる。(+)

・接客がマニュアル化されているので、担当者による極端な当たり外れが少ない。(+)

・歩合制の会社は担当者がノルマのために強引になりがち。(-)

・対応がマニュアル化されているので、融通がきかない。(-)

【地域密着型】

・大手不動産会社では見つからない、掘り出し物件が見つかることも。(+)

・大家さんとの家賃交渉など、融通がききやすい。(+)

・情報が少ない。(-)

・担当者による当たり外れが大きい。(-)

営業マンのセールストークにはこう切り返す(P63)

よくある賃貸営業マンのセールストーク。それに対するベストな切り返し方。

Q「どんな理由で賃貸をお探しですか?」

A「今の部屋が住みにくい。もっと条件の良い部屋に引っ越したい。」

→「更新が近い」はNG。焦っているのを知られると足元を見られる可能性あり。

Q「ほかの不動産屋を回ってもこれ以上良い部屋はないですよ。」

A「そうですか、だったら今回は諦めます。」

→不動産会社によって物件情報は異なる。事前に物件の相場を調べておけば目星がつく。納得いかないなら、他社へGo。

Q「この部屋、急がないと他の人が契約してしまいますよ。」

A「ほかも見たいので考えさせて下さい。」

→即決NG。焦ったら相手の思うツボ。

モンスター大家に注意せよ(P67)

賃貸のなかにはアパートやマンションのなかに大家が住んでいる物件がある。

そのような物件のなかにはモンスター大家がいて、入居者に何かと干渉してくる場合がある。特に、60代後半の大家が住む物件は要注意。

入居後に過干渉等でトラブルになる可能性も。

物件の環境が悪化するサイクル(P69)

管理会社の対応が物件の住みにくさを加速させる。

1・管理者の対応が悪い。

2・退去率が増える。

3・物件の質が低下する。

4・入居条件が緩くなる。

5・住人の質が低下、トラブルが起こりやすくなる。

という具合、だんだんと物件の生活環境が悪化してくる。

管理費を払っているのであれば、管理会社に対しては不満なことをきちんと連絡する。対応に不満な場合は、国民生活センターや各都道府県の建築課や住宅課の相談窓口に連絡すべし。

騒音に悩んだら物件の構造に注意する(P84)

賃貸で騒音に悩みたくない、でもあまり家賃にお金をかけられない。

そういうときは、RCだけでなく、物件の構造に注意する。木造やアパートでも、物件の構造によっては音が案外聞こえにくい構造がある

例)

・隣の部屋との接地面が少ない。

・2階建てアパートで全4戸、階段の構造が内階段になっている。

・角部屋、隣と接する部分にクローゼットがある。

音にこだわって物件を探すなら、物件の構造や間取り、他の部屋との接地面等、総合的にチェックして物件を選ぶ。

内覧時のチェックポイント(P100)

物件選びで後悔しないために大切なのが内覧時の物件チェック。ポイントはこちら。

1・共用スペース

→エントランスや郵便受け、ここが汚れていたりチラシが入りっぱなしの物件は管理がきちんとされていない。また、共有部分に自転車や傘などの私物が置かれている場合、マナーを守らない住人が住んでいるという証拠。後々住民トラブルになる可能性も。

2・室内の匂い

→下水のような匂いがしたら要注意。水回り、排水口に問題がある可能性高し。

3・騒音、遮音性

→外からの音漏れ、音が室内で反響していないか、フローリングのきしむ音、部屋の音をチェックする。

学生の多い地域の物件は要注意(114)

賃貸選びで重要視すべきポイントの一つは住人の属性。

特に、学生が多い地域の物件は要注意。学生が多い地域の物件では、静かな生活が難しいかも。

敷金トラブルを回避するために(P147)

敷金トラブルで知っておきたい原状回復義務について。

入居者の原状回復義務は、部屋を退去するとき、入居状態のときの状態と同じくらいまで近づけることで、完全に同じ状態にするのではない。

定義を間違えず、不当にぼられないよう、原状回復の範囲について、きちんと理解しておく。

感想など

「大島てる」関係なく、充実した内容でとても面白かったです。

賃貸選びは本当に難しくて、高いお金を出したのに、入居後に「こんなはずじゃ・・・」と後悔してしまうこと多数。

どんなに良い物件でも、「住んでみないと分からない」難しさがあります。

以前私が住んだ物件の話です。

入居前、防音重視の賃貸を探して、内覧した物件は隣の壁を叩いて入念にチェック。そのなか、分厚いコンクリートであることを確認して入居。

実際、隣の音はほとんど聞こえなかったのですが・・・。

ある夜、寝ようと思ってベッドに横なったそのとき、突然女性の声が。耳を澄ますと、ギシギシという物音に連動して、「あっ、あっ、あーん♡」という声が(汗)

「なんだぁ、この音はまさか・・・!?」と思って音の震源をサーチ、するとその音は下から聞こえてきた音でした。うーん、これはどうしようもありません(涙)

隣人の夜の営みはその後30分ほど続き、耳栓も用意していなかったため、その日は悶々として夜遅くまで寝れず。「こんなこともあるのか」と驚きました。

一般的に、賃貸の音でトラブルになるのは上下隣で、騒音リスクを避ける一番ベストな選択が、最上階の角部屋という選択になります。

でも、どんなマンションも完璧な暮らしは難しくて、マンション自体の作りがしっかりしていても、住人の音への意識や、音が発生する時間帯(特に夜)では、やっぱり音が発生してきます。

賃貸は集合住宅なので、「入居してから分かること」がたくさんあります

とはいえ、ある程度知識があれば、避けられるトラブルも確かにあると思います。

この本でも書かれていますが、共用部分の状態、ゴミステーションの状態をチェックすることで、隣人の方がどのようなモラルを持った方なのか、想像できます。

それによって、不要なトラブルも避けることができます。

結局、賃貸はどんなに良い、丈夫な物件でも、入居者次第なところがあるのも事実。

入居前、物件の構造や間取りをチェックした上で、どんな人が住んでいるのかをチェック。物件と住人、両方確認するのが一番なのかもしれません。

それにしても賃貸選びは本当に難しいですよね。少しでもその失敗を減らすために、きっとこの本の知識が役に立つと思います。

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