結局今、マンションは買ったほうがいいのか?『不動産格差』の読書感想

不動産格差 (日経プレミアシリーズ)

不動産はいつ買う?今買うとしたらどんなリスクがある?

長嶋修著『不動産格差』(日経プレミアシリーズ)の読書感想です。

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この本について

日本での不動産市場の動向について、今後の可能性を見据えてた俯瞰的な視点を提供してくれる本。

持ち家やマンションなど「不動産を買いたい!売りたい!」と思ったら一読して損がない内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

不動産は買い時か(P16)

現在不動産は三極化している。

国内の不動産のほとんどの価格が下がり続けて、価値ゼロ物件やマイナス物件が出ているなか、逆に一部の不動産のみ上昇する可能性がある。

・価値の維持が見込める、もしくは上昇する物件が10~15%

・徐々に価値が下がる物件が70%

・価値がゼロになる、もしくはマイナスに下がる物件が15~20%

現在はこのような状況になっており、不動産が買い時かそうでないか、判断するのは難しい。

持ち家信仰について(P44)

日本人の持ち家信仰は高度経済成長期が始まったときから。戦後の短期間に確立された価値観であり、戦前の日本では、多くの人が借家暮らしだった。

街のコンパクト化(P57)

国は都市部に人を集めて生活させるコンパクトシティの概念を打ち出し、政策化しようとしている。

これによって、人が集まる一部の地域では地価が下がらず、場合によっては上昇する可能性も見込める。

人口減少が進むなか、コンパクトシティ化は遅かれ早かれどの自治体でも実施される可能性が高い。

不動産を購入するなら、それを視野に入れて物件を検討する。

高く評価される住宅(P99)

未来の住宅市場で高く評価されるための条件。

1・各種書類が整備されていること。書類が揃っていれば適正な評価を得られる。

2・定期的な点検とメンテナンスを行い物件を管理していること。

3・建物の形状。形状的にメンテナンスがしにくい物件は評価が下がる。

4・建物に使われている素材。メンテナンス期間が長い素材や仕様であること。

5・省エネ性。住宅ローン金利や各種税制で優遇され、資産性が高くなる。

マンションの絶対条件(P113)

マンションを購入する場合の絶対条件は利便性。具体的には、駅徒歩7分以内のマンション以外は買ってはいけない。

7分を超えると、とたんに買い手の反応が落ち、将来売却しようと思っても、希望通りに売れない可能性がある。

マンションのリスク(P119)

マンションは管理組合との関係など、様々なリスクがある。

全国的にマンション管理が上手くいっているのは少数であり、多くのマンションは住民同士のトラブル、理事会と管理会社の癒着など、様々なトラブルを抱えている。

「買ってそれでおしまい」ではないので、マンションの購入は、幅広い視点から検討する必要がある。

申込金について(P168)

物件を申し込みするときの申込金はおよそ数万から10万程度が相場。預り金のようなものなので、契約に至らなくとも返金してもらうことができる。

業者が「仮契約」という言葉を持ち出した場合は、申し込みか正式な契約かを確認すること。

感想など

マンションや持ち家、不動産市場が今後どうなっていくかが分かりやすくイメージできる本。

不動産の購入は人生の一大事。そこで失敗してしまうか成功できるかは、人生でダイレクトに影響してくる大きな要素。

だからこそ絶対に失敗できないのが不動産なのですが、それで一体何を判断の材料にして購入を決断すればいいのか?もしくは買うのをやめた方がいいのか?

そのカギとなるのが不動産市場の動向。

本書では「これから不動産市場はこんなふうになっていきます」という未来図が分かりやすく理解できます。

これを読んでおけば、人生をかけて購入した家が暴落し、「売るに売れない」となってしまうリスクを避けることができます。

「そろそろ持ち家を・・・」

と思ったときは本書の情報を頭に入れておくと、将来後悔する判断を避けることができます。

「ピン!」と来た方は、判断の材料として、一読をおすすめします。

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