突然「旅に出たい」と思ったので『おくのほそ道』を読んでみると

おくのほそ道―現代語訳/曽良随行日記付き (角川ソフィア文庫)

「そうだ、◯◯へ行こう」

毎日、日々を過ごしていると、ふと旅行へ行きたくなります。新しい世界、新しい経験が自分を待っている。旅行かばん一つで、行き先も決めず旅立ちたい。

そんな気持ちになったので、旅に出るかわりに、日本の紀行文学の最高峰、角川ソフィア文庫のおくのほそ道を読んでみました。

内容など

角川ソフィア文庫版の内容ですが、

・おくのほそ道の原文(原文の下に注釈あり)

・現代語訳+解説

・俳句の解釈

・曾良随行日記

・その他(語句&発句の検索や芭蕉宿泊地の一覧など)

という構成で、おくのほそ道の世界が凝縮された内容になっています。

ポイントは分かりやすさ

おくのほそ道の現代語訳を読めるのはもちろん、俳句の説明までありますので、おくのほそ道の世界を理解できる分かりやすい本だと感じました。

私は古文が苦手で、原文は読まないたちなのですが、この本の場合、原文の下にいろんな注釈があるので、分からないなりに、読むことができました。初心者にも理解できる、親切な本です。

おくのほそ道を読んでいると、まるで自分が芭蕉とともに旅行しているような気分が味わえます。

とくに、平泉の「夏草や兵どもが夢の跡」の句のところを読むと、義経や奥州藤原氏三代の儚い栄華、人の夢の儚さを感じ、何とも言えない余韻を心に残します。

平泉は何度か行ったことがあるのですが、高館の義経堂からの景色や、金色堂は素晴らしい場所で、その度に「夏草や〜」の句が頭によぎります。

この「儚い」という感覚が日本人独自のものかどうかは分かりませんが、どんなに栄光を得ても、それはやがて失われ、消えていく。

では、いつまでも残る大事なものは何なのか?

おくのほそ道を読むと、そんなことを考えてしまいます。

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