足首太もも男の世界。ドイツの伝説的ゴールキーパー、オリバー・カーンの自叙伝を読んだ

オリバー・カーン自伝 ナンバーワン―私なら、こう生きる!21のセオリー

あれは2002年、日本開催のワールドカップ。

今でも鮮明に覚えているのが、ドイツ代表の超人的ゴール・キーパーのオリバー・カーン。

ドイツ代表の試合はすべて見ていたのですが、彼がゴールを許したシーンを見たのは、予選のアイルランド戦と決勝のブラジル戦くらい。

それくらい、当時のカーンは凄かったです。

カーンのスーパープレイ

2002年のワールドカップからだいぶ経ちましたが、先日アマゾンでカーンの自叙伝「ナンバーワン」を発見したので購入、読んでみました。

オリバー・カーンというと、マッチョでタフガイ、強面の筋肉系イメージがありますが、この本を読むと、とても頭の良い知的なカーン像が浮かび上がってきます。

・成功の代償

・引退後の設計

・普段から心がけていること

など、「え、この人はこんなことを考えていたのか」と驚くことが多く、物事を冷静に、論理的に考えていることがこの本で分かります。

そして自分の成功に距離を置き、プロサッカー選手を引退した後にどうのように人生を生きていくのかを、冷静に見つめているカーンの姿が感じられ、一流の選手は凄いものだとあらためて思います。

2002年のワールドカップで永遠の名誉を得たカーン。しかし彼はその代償も理解し、こう言います。

2002年のワールドカップで、特にゴシップ紙は私を異様なまでに持ち上げた。持ち上げられるた上空は実に息苦しいものだ。

〜略〜

人々はみなカーンのスーパーセーブを期待した。このような過剰な期待の裏には、今度は逆に谷底に落としてやるという意図も見てとれた。

〜略〜

そんな状況に置かれると、名声を手に入れるにはそれだけの代償を払わなければならないのか、本当にそれだけの価値があるのかという疑問がわき上がる。

P163

成功の頂点で、これから訪れる代償について、とても冷静に受け入れているカーンの姿が想像できます。

そして、自分のこどもたちには、成功の代償を味わって欲しくないと述べています。

世間に身をさらせば、ある程度の危険は覚悟しなくてはならない。

生活のすべてが注目されるし、他人からいとも簡単に断罪されたり、「サル」や「ブタ」とか「無能」と呼ばれても耐えなくてはならない。

今、スーパースターを目指して努力している若者たちは、スポットライトがあたることの意味をまだよく理解していない。それは気の毒だ。

スターは、社会から食い物にされ利用される。

そのような狂気をくぐりぬけられるのは、ほんの一握りだ。息子や娘が、そんな渦の中に巻き込まれて欲しくない。

P208

ちなみに、カーンはサッカー選手をしながら通信大学で経営学の勉強をしています。

その理由は、サッカーで成功してお金持ちになって、お金の運用に失敗したほかの選手たちの姿を見てきたからだそうで、お金を有効に運用するために、経営学を勉強し始めたそう。

実に堅実。

経営学を学ぶのは、金の運用の可能性について知識を得るために役立つはずだ。

そうすることで、確実に自分の収入を管理できるし、いかがわしい商売に手を出したりはしないだろうと考えたのだ。

P183

今は、ドイツでサッカーの解説者をしているそうですが、後輩育成のコーチや監督はしないのでしょうか。

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