運命は変えられる。変えようとする意志があるならば。
江上治著『運命転換思考』(経済界)の読書感想です。
この本について
どうすれば運命を変えてより良い人生を送ることができるのか、運命を変えた人の例を元に考察する本。
「思考」「言葉」「行動」「習慣」「性格」など様々な視点で運命を変えていく方法を考察。人生を変えるための気づきが満載の内容になっています。
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P10)
人生で努力することは大切。しかし努力以上に大切なのが運と運命。運があるからこそ運命が良い方向へ向かい、良い人生を送ることができる。
運命を変えるカギ(P34)
今の人生は、今までの自分の思考の結果。運命を変える第一歩は思考を変えればよい。
思考を変えていくことで、言葉も変わっていく。言葉が変わっていけば行動も変わっていく。
行動が変わっていけば習慣も変わってくる。習慣が変われば性格も変わる。性格が変わればやがては運命も変わる。
ピンチのときこそ諦めない(P52)
どんなときもピンチを乗り越えるカギはなんとかなると思うこと。諦めたらそこで終わり。諦めさえしなければ、実際になんとかなる。
プロフィールの書き方(P74)
自分のプロフィールを書くときのコツは、自分がしてきたことが人にどのように役に立ったのかを書き出すこと。
他人を喜ばせた経験、役立った経験を書くことで、人に自分の経歴が伝わる。
良いときほど注意する(P88)
仕事が異様に上手くいっているとき、儲かりまくっているときこそ、「こんないいときは長く続きしない」と警戒して用心すること。勝ちすぎないことが運に逃げられない秘訣。
家を買うこと(P91)
家は儲けだとか得だか、損得で買わない。家を買うことは自分のライフプランにおいて、どんな生き方がしだいのか、それを基準に買う買わないを決めればいい。
自分の強み(P97)
失敗体験が自分と他者を差別化する強みになる。どんなことに悩み、どんなことで挫折し、それを乗り越えてきたか。そこに自分という人間のオリジナルな強みがある。
チャンスは絶対に逃さない(P170)
失ったチャンスは二度と取り戻すことができない。機会損失は人生の損失。「チャンスだ!」と思ったときは、是が非でもチャンスに食らいつくこと。
運を棚下ろす(P212)
今までの人生を振り返り、どんなときに運が良かったのか、誰といたときに人生が好調だったのか、逆にどんなとき運が悪かったのか、誰といたとき運が悪かったのかを書き出す。
運の棚卸しをすることで、これからの新しい習慣づくりに役立てることができる。
感想など
運命とはつまりは思考、「思考を変えれば最終的に運命が変わる」という話が印象的だった本。
運命はもしかしたら最初から全て決まっているのかもしれないし、そうでもないのかもしれません。
でも、今の人生が気に食わないからといって、「これが俺の運命なんだ」と諦めるのは早計。
思考を変えて行動を変えて、習慣を変えていけば、いろんなことが変わっていくのも確かだと思います。
それに人生本当にどこでどうなるか分からないですからね。運命はいろんな可能性があって、決して決まりきまったものではない。
この本を読むと、改めてそんな気がします。