PS4版『信長の野望・大志』Ver1.03をクリアした感想と評価

上杉家領土

2017年11月30日発売の『信長の野望・大志』を上杉家でようやくクリア。

そこで、クリアした感想やゲームの評価等をざっくばらんに語っていきたいと思います。『大志』を買おうかどうか、迷われている方の参考になれば幸いです。

1stインプレッションはこちら

はじめに

まずこのゲームは、完全に「決戦ゲー」です。

「決戦がすることの全て」とは言い過ぎかもしれませんが、そう言いたいくらい、やることが限られています。

というのは、

・内政でやれることがかなり少ない。

・『信長の野望 創造PK』で出来たようなことは一切できない。

・なので委任で完全OK。自分でやる意味がないような気がする。

なので内政は完全委任でOK。

基本的にプレイヤーがすることは、部隊を動かして決戦することくらい。個人的にはほぼ内政や人材配置、兵士の配分まで全て委任してクリアしました。

委任状態

なので、箱庭内政等で戦国の雰囲気を疑似体験したい方には、もしかしたらあまり楽しむことができない内容かもしれません。

評定も雰囲気があるように見えますが、結局は数字が高い家臣を選ぶだけ。

評定

特筆すべき点はありません。

『大志』のココが面白い!

とはいえ、個人的に決戦はなかなか面白かったです。

慣れるまでは正直あまり楽しくなかったですが、士気の仕組みや合戦で勝つための仕様が分かったら、それなりに楽しめるようになりました。

合戦結果

基本的に兵数で勝敗が決まるゲームではなく、1万VS3万のバトルでも、武将の質や戦う場所を工夫すれば、全然余裕で勝てます。

逆に言えば、こちらが15万以上の大軍で出陣しても、その兵力を完全に生かすことはできません。

そこがマイナスと言えばマイナスですが、個人的にはこれはこれでアリなのかな、と感じています。

兵数より大切なのは戦意と決戦中の士気。

決戦画面

とくに、先に敵に陣を敷かれているとかなり不利になるので、いかにこちらが先に戦場で布陣するか。

それを考えて戦を進めていくのが面白いと感じています。

それと農兵と足軽の仕様もシンプルですがこれはこれでいいかな、と思います。農兵を集めるのが基本ですが、集めすぎると兵糧入手が少なくなる。

兵糧買い

『大志』では決戦のたびに兵糧がアホみたいに消費されるので、兵糧の確保はかなり重要。

そこで、バランスを考えて足軽を集めていくことになりますが、バランスを考えないと金銭収入のバランスがおかしくなります。

それに、農兵は政策で強くしないとすぐに崩れます。

施策

逆に言えば、政策で強くできればかなり有利になります。

ここらへん、バランスがまだまだ問題があるように思いますが、こういう兵士の仕様も面白いかな、と思っています。

委任にしてもいいですが、金銭収支がマイナスになるくらい足軽を集めてしまいます。きちんと調整されていない感じがビンビンしています。)

ここがヘンだよ!決戦の仕様

そんな具合、個人的に『大志』の決戦は楽しめている方ですが、「ここはいただけない」という点があります。

それがいわゆるゾンビの問題。

『大志』では、

決戦で敵を倒す→城を囲む→敵が寡兵で出陣してくる→決戦→倒す→また敵が寡兵で出陣してくる→「お前、今倒したばっかだろ!」と憤慨する

という具合、いわゆるゾンビがひどいです。

ここは完全に調整不足で、今決戦で敵を倒したばかりなのに、速攻で敵が城から出陣して決戦になると、かなりイラッとします。

芦名氏を滅亡させたときなんて、たった2つの城を取るために5回も決戦させられたのはさすがに閉口してしまいました。

決戦のアイディア自体は面白いけれど、完全に調整不足で、今後のアップデートが期待される内容です。

特にまともに全国制覇しようとすると、本当にかなりの決戦回数をこなす羽目になって、決戦の連続。

戦に勝利するたびに軍団の戦意は上がりますが、プレイヤーのリアル戦意は激減していきます。なので、そこがきちんと調整されれば、もっと面白くなるかな、という印象です。

ただ、惣無事令の条件はそれほど厳しくないよう。

惣無事令

飽きたらそこまでで、さっくりプレイできるゲームになっています。

細かい不満など

このように決戦ゲーが今作の売りですが、プレイすればするほど、気になる点がたくさん出てきます。

例えば天気。

今回、鉄砲隊を準備して決戦を挑むと、高い確率で雨や雪が降って、鉄砲が使えなくなります。体感的な確率だとおよそ70%。

「おっ、プレイヤーは鉄砲隊で出陣しとるやんけ!使えなくしたろ!」

と露骨なくらい天候が悪化します。

1月~3月の北陸地方や東北地方で雪になるのは分かります。しかし、3月の近畿や東海、関東で頻繁に雪になるのはいかがなものか?

それに、梅雨以外の時期でもかなり雨が降って鉄砲が使えないこと多数。

結局鉄砲を装備するより、騎馬隊で戦った方がリスク要因がない+強いで、ストレスをためないことを理解したので、鉄砲の優先度は劇的に下がりました。

おまけにこちらが騎馬隊だけの編成で本願寺とか雑賀衆など敵が鉄砲中心の編成をしている大名と決戦すると、なぜかめったに雨になりません(20ターン戦ってたった1度だけ雨!)。

鉄砲を用意するのはせいぜい、伊達でプレイして騎馬鉄砲隊を編成するときくらい。それ以外は、鉄砲はストレスがたまります。

とはいえ、鉄砲を装備すると足軽の攻撃力が上がるので、制作側としては、鉄砲は撃つためのものではなく、攻撃力を補強するためのものと考えているのかもしれません。)

というか、こちらが鉄砲隊で出陣したら悪天候ばかりとか、こういう露骨な調整は勘弁してほしい。地震とかの天災も頻度と損害設定がおかしいし。

おまけにもう一つ付け加えると、敵の部隊はターン途中で鉄砲を撃ってきたり、雨でも鉄砲を撃ってきたりと、「せこい」調整が目立ちます。

敵が全軍突撃をしてきたのに、こちらの部隊を発見した途端に鉄砲を撃ってきたのには泡を吹いて驚いてしまった。さすがにこれはひどすぎだろ、と。

決戦は1ターン毎行動を決定する仕様のはずですが、CPUだけターン関係なく自由に動くなら、ターン制など撤廃して、全てリアルタイムにして欲しいのが正直なところ。

追記:合戦に決戦でバグあり(1/4時点)

それと、しばらくプレイしていると気がついたのですが、このゲーム、決戦でゲームの根幹を揺るがす不思議な症状があります。

それは士気のこと。

こちらの軍が優勢になって、「戦は我らが押しております〜」などのメッセージが出たときや、なぜかこちらの部隊の士気が低下します。

また、敵を敗走状態にしたとき、なぜかこちらの部隊の士気が低下するという不思議なことが起こり、あるときはそのせいで全軍が一気に敗走状態にさせられました。

こちら徳川家康、敵大名は柴田勝家。)

こちらが押していて敵の士気が下がるはずなのに、こちらの士気が低下。これは一体どういうことかと困惑。

それでじっくり観察してみると、なんと押されている側の敵の士気が回復しているではありませんか!となると、これは仕様ではなくただの設定ミスでしょうか。

さらに詳しくみると、普通に敵の士気が減るときもあるし、こちらの士気ゲージが大きくなっていて、そのせいで士気が減っているように見えるだけのときもあります。

本当によく分かりませんが、気になるのは「戦は我らが押しております〜」と出たときに敵の士気が回復するとき。それと、味方の士気が激減するとき。

この仕様が本当によく分かりません。こういうことがたまに起こるだけならいいのですが、けっこう頻繁に起こります。おまけに致命的なくらいおかしな士気ダウンも起こります。

例えば佐竹義重でプレイしていたとき。

北条と忍城で決戦したときは、味方部隊(100%足軽)の士気が半分くらい残っていたのに、「戦は我らが押しております」というメッセージが出たとたん、いきなり潰走状態に。

敵を潰走させればさせるほど、なぜかこちらの士気は下がり、戦で優勢になってもこちらの士気が下がる。そして敵の士気が回復する。

うーん、よく分かりません。何にせよ、この意味不明な士気の仕様で、肝心の決戦のゲームプレイの面白さが、著しく削がれてしまいます。

武将の配置は今すぐ改善してほしい!

自分の好きな武将を配置して合戦に望む。

これが『信長の野望』の楽しみだと感じていますが、『大志』の場合、領土が広がれば広がるほど、武将の配置が究極的に面倒になります。

なぜなら、マップから城を選択、武将を選ぶことが現Verではできないからです。それまで『創造PK』とか『戦国立志伝』とかでは普通にできていたことができていない。

そのせいで、領土が増えてきて武将数が増えてくると、武将の再配置がほんとうに面倒になります。

このゲーム、内政は完全委任でOKですが、配置と兵士の配分を委任すると、正直AIがとてもおバカです。

兵はアホみたいに集めまくって、収支がマイナスになるまで足軽をそろえようとします。そして、武将の配置はバランスは考えずに敵大名と隣接する城に集中的に武将を配置します。

そのせいで結局自分で配置することになるのですが、先に述べたとおり、武将配置が拷問的に面倒。

『大志』のUIはいろんな意味でユーザーフレンドリーとは大局的なものですが、武将の配置だけは早急に、マップ→城から選択できるようになって欲しいところです。

まとめると

以上が『大志』をクリアした感想と評価になります。

簡潔に評価をまとめると、完全決戦に特化した仕様。

「内政は面倒。戦ばかりできればいい!」

というプレイヤーは楽しめるかもしれませんが、

「じっくり国造りをして、戦国時代を味わいたい!」

という内政重視のプレイヤーにはやることが単調すぎて、面白みがないかもしれません(というか内政は完全委任でOKです)。

おまけに、決戦もそこそこ楽しめますが、調整のバランスを始め、いろいろ気になる点がたくさんあります。

実際のところは、プレイすればするほど、いろいろというかかなり気になってきます。

士気の設定ミスをはじめ、敵だけリアルタイムで動けるとか、敵の士気は農兵でも減りにくいとか、こちらの騎馬隊が敵の足軽隊に追いつけずに逃げられるとか、敵は雨でも鉄砲を撃ってくるとか。

挙げればキリがありません。いろいろおかしな仕様が多すぎます。

それに加えて決戦そのものの回数の多さと単調さで、正直に言うと地方を統一したあたりで飽きてきます。そこから先は工夫(後述)しないと決戦ばかりになるので疲れてきます。

今回はAIの好戦度が半端ないので、ソッコーで弱小は滅び、大勢力が登場します。

それで、こちらもちんたらプレイしていると敵の大勢力が登場し、そこと開戦。まともに戦うと先に述べたゾンビが半端ないので、最終的には兵糧攻め。

具体的な方法は述べませんが、敵に宣戦布告して軍隊を集めて進軍。そこから手順を踏むと、敵の兵糧を一方的に減らすことができます。

兵糧が尽きるとあとは城を強攻で落とすだけの作業となるので、大勢力との戦いは基本兵糧攻め。それをしないと、城一つ落とすだけでアホみたいに決戦させられてうんざりします。

城包囲→敵と決戦→倒した敵がまた集結→また決戦

こんな感じで、決戦の重みや楽しさは急激に失われていきます。面白いところはあるんだけど、いろいろ残念です。

評価はこちら

ということで結論的にはアマゾンやSteamのレビューの評価と同じ。結局はPK待ちで、正直いろいろ残念。

よほど『信長の野望』に愛着をお持ちのプレイヤーでない限りは、わざわざ買う必要はないかもしれません。

個人的にはそれなりに楽しめている方ですが、やはり敵のゾンビにうんざりすることもしばしば。

あと士気の仕様と武将の配置!武将の配置は早急になんとかしてほしい!

事前にテストプレイしていれば、「ここはおかしいな」と気づくところを、分かっていてそのまま放置して発売している感じがしてなりません。

もしかしたら大人の事情でじっくり作って発売できないのかもしれませんが、本当にもうちょっとでいいので、プレイヤーの立場に立って、調整をお願いしたいところです。

以上、

「『信長の野望』の最新作はどう?買って楽しめる?」

という方の参考になれば幸いです。

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